かつて映画『キル・ビル』の撮影で、車を運転することに危険を感じ「スタント専門の人に任せたい」と主張した女優のユマ・サーマン。しかしメガホンをとったクエンティン・タランティーノ監督はこの要求に応じず、ユマはプレッシャーに負けて自身で運転をするはめになり、木に激突した。ユマはこの事故により頭部を強打し、生涯癒えないダメージを両膝などに負ったという。
その後、長いあいだ罪悪感に苦しみユマ・サーマンとの友情にヒビが入った時期もあるというクエンティン・タランティーノ監督だったが、後にユマと和解。さらに自身に批判が集中することを知りながら、「事故シーンを収めた映像」をユマに渡した。それをユマがインスタグラムにアップしたことで業界も揺れたが、ユマは「隠ぺい行為があったことは許しがたいことです」「隠ぺいについて責任があるのは、制作者らであるローレンス・ベンダー、イー・ベネット・ウォルシュ、そして悪名高きハーヴェイ・ワインスタインのみです」として制作側の怠慢を痛烈に批判し、優秀なクリエイターである監督兼友人タランティーノ監督はそこに含めていない。
なお「撮影時に不安を感じていたユマに圧力をかけた」とされるタランティーノ監督は、この衝撃的な事故映像をエマが公開すると知りながらも探し出し、ようやく見つけたときには安堵したとのこと。『Deadline』には「(ユマにあのようなスタントをさせたことは)人生で最も悔いていることのひとつだ」 「これまでユマは、あの映像を見ることさえ(セクハラ問題で話題のプロデューサー)ワインスタインに拒否されていたんだ」とも明かしていた。
そんな2人の関係だが、一時は悪化していたものの今は決して悪くはない。それどころか数年前には交際を噂されたこともあるほど仲が良く、ユマも真摯な姿勢を見せた監督の態度を高く評価していたようだ。このほど『Entertainment Weekly』の取材に応じたユマは、