我が子の名付けは、その子の将来を考えるとその分の責任も大きい。世の中にはキラキラネームを付ける親も存在するが、名前を付ける権限はなんといっても親にある。しかしイタリアでは、思いを込めて名付けた娘の名前を「性別がわかりにくい」という理由で、裁判所から名前の変更を言い渡された夫婦がいた。『Mirror』『The Local』などが伝えている。
ヴィットリアさんとルカさんは現在1歳半になる女児が生まれた時、娘を「Blu(ブルー)」と名付けた。英語では「blue」と表記され、色のひとつであるが、ルカさんは我が子に「bella(美しい)」「luminosa(明るい)」「unica(ユニーク)」の頭文字をとって「Blu」にしたという。
ところが出生届やパスポート申請の手続きができたにもかかわらず、今頃になって裁判所から娘の名前について出廷命令を受け、「もっと性別がわかりやすい名前に変更するように」と言い渡されたのである。もし子供の名前を変更しないのであれば、裁判官によって新たな名前が決められて変更されるという。ルカさんはそれを「不合理な差別」と地元メディア『Il Giorno(イル・ジオルノ)』で反論している。
色に関連した名前を我が子に付けているのは、なにもこの夫婦に限ったことではない。セレブではビヨンセとJay-Zの長女が「Blue Ivy(ブルー・アイヴィー)」と名付けられており、