スロベニアのアーティストによる糸で織りなす芸術作品の数々がとても素晴らしいと話題になっている。使用する道具は円形のフレームとクギと裁縫用の黒い糸のみ。絶妙なる糸の重なり合いが鉛筆画さながらのリアルな描写を生み出している。

糸で世界の有名人の肖像画を描くとして話題のアーティストは、“Cvern”という名で活躍しているスロベニア国籍のSašo Krajncさん。木でできた円形の枠にギッシリと並んだツメに裁縫用の糸をひっかけてクロスさせていき、その繊細に重なり合った線がやがてモノクロの肖像画に転じていく。そのストリング・アートの原理には、女の子が幼い頃に夢中になって遊ぶ「リリアン」を思い出すという声もあるようだ。

唇、瞳、眉毛、まつ毛、頬などに必要な濃淡、曲線などを丁寧に、しかも美しく糸で表現していくCvernさんの手法には驚くばかり。円形フレームは木製だけでなくアルミニウム製のものを使用することもあるといい、