セレブといえども、やはり生身の人間だ。昨年は20代のセレーナ・ゴメスの健康状態が著しく悪化、「もう私の腎臓はダメだ」と自覚するほど弱り「周囲も彼女の死を意識せざるを得なかった」というが、幸運にも友人の健康な腎臓を得て、今のセレーナはずいぶん調子も良くなっている。このように病気、または怪我で命を落としかけた経験がある有名セレブ達を何人かご紹介したい。
■ジョージ・ルーカス(1944年5月14日生まれ)
巨匠ジョージ・ルーカス監督は勉強嫌いの若者だったという。実父曰く「うまいのはクルージングとブラブラすることだけ」だったそうだが、車でレースに挑戦したいという“危険な野望”も持っていたらしい。そして高校を卒業するわずか数日前、彼はある自動車事故に巻き込まれて大怪我をしてしまった。その後3日間は生死の境をさまよい、数週間の入院生活を余儀なくされたという。当時のことをルーカス監督はこのように述べている。
「あのような経験をして復活すると、自分が生きているのには理由があるはずだと思わずにはいられなくなるんだ。そしてこの俺も気づいた。その理由が何なのかという答えを探し、その目的を果たそうと頑張りながら生きなくてはダメだとね。」
大変な事故に遭い危うく命を落としかけながらも、大きな目標を見つけたルーカス監督は世界中で高く評価される映画界の巨匠となった。
■レベッカ・デモーネイ(1959年8月29日生まれ)
俳優トム・クルーズの元恋人で多くの映画にも出演し人気を博したレベッカ・デモーネイだが、7歳の頃に危うく命を落としかけている。当時メキシコ・シティで暮らしていたレベッカは消化性潰瘍を患い、その症状はかなり重かったという。回復する見込みは50パーセントと医師に告げられたそうで、3つの点滴につながれて横になっていたレベッカはある晩、ベッドから起きだして窓に向かったという。そこから外を見ると雪が降っており、街灯柱が1本と裸足の子供達が目に入ったそうだ。子供たちは街灯柱の周りを踊りながら歌を歌っており、レベッカは不思議に思いながらも自分のベッドに戻って眠りについたという。その翌日には驚くことに危機的状態を脱していたものの、1983年頃になってからその不思議な夜のことをアレコレ考えるようになったそうだ。「そもそもメキシコ・シティであんなに雪が降るのか?」「あそこにあんな街灯柱があっただろうか?」―後にレベッカは同地を訪れたが、雪などは降らなかったこと、そして確かに見たはずの街灯柱も無かったことを知り、愕然としたという。
■エリック・ロバーツ(1956年4月18日生まれ)
人気女優ジュリア・ロバーツの兄としても知られる俳優エリック・ロバーツも、死にかけた経験がある。これまで世界中を旅して回ったというエリックだが、もっとも衝撃的な出来事が起きたのは母国アメリカでのこと。コネチカットに滞在していたエリックはある日、気分良く車を運転していたものの犬の様子が気になり集中力が欠けた瞬間、車をクラッシュさせてしまったのだ。病院に救急搬送されるもエリックは昏睡状態に陥ってしまった。そして彼はこの時、体から魂が抜け出るような不思議な感覚を経験したという。エリックが無事に回復し社会復帰できたのは、まさに奇跡なのかもしれない。