5年間交際した恋人に去られた後、嫉妬に狂った女は酸を浴びせた。2015年9月に起こった英ブリストルでの事件の公判がこのほど行われたが、酸攻撃により重度の火傷を負い、全身麻痺になってしまった男性はベルギーでの安楽死を選び、2017年1月に自らその命を絶った。英メディア『BBC News』『The Guardian』『Metro』などが伝えている。
ブリストルの西イングランド大学ファッション学科の聴講生だった南アフリカ国籍のベルリナー・ウォレス(49歳 一部報道では48歳とも)は、建設業界で働いていたエンジニアのオランダ人マーク=ヴァン・ドンゲンさん(29歳)と知り合い、5年間交際していた。
しかしウォレスがうつ病を患い自殺をほのめかすようになり、マークさんは一緒に暮らしていたものの新しい恋人と交際するようになった。するとウォレスは「刺し殺してやる。自殺してやる」などとマークさんを脅迫する素振りを見せ始めた。マークさんは職場の同僚にも攻撃的になったウォレスから脅されていると話していたようだ。嫉妬に狂ったウォレスは2015年9月2日に硫酸を購入し、アパートのキッチンに隠していた。
すでに新しい恋人と住むためにウォレスさんのもとから去っていたマークさんだったが9月22日の6時頃、ウォレスにはっきりと別れを告げるため同居していたアパートを訪れた。ウォレスは深夜3時頃、そのまま寝てしまったマークさんの寝室へ。そして彼を起こして笑いながら「あんたが私のものにならないのなら、誰のものにもさせないわ」と言い、マークさんの顔めがけてガラスのコップに入った硫酸を浴びせたのだ。マークさんは激しい衝撃を受けて動き回ったために顔と上半身にかかった硫酸は下半身にも流れ、体の広範囲に重度の火傷を負った。
下着姿で通りに飛び出し助けを求めようと叫ぶマークさんを目撃した住民は、