映画『ジョーズ』『未知との遭遇』『E.T.』などでメガホンをとった世界中の映画ファンに敬愛されるスティーヴン・スピルバーグ監督(71)。そのスピルバーグ監督が昨年から“ハリウッドの大スキャンダル”として世間を騒がせている「セクハラ問題」に言及。自身の考えと今後への期待を明かした。
数年どころではなく、何十年ものあいだ女優、俳優、そして時には子役達にまで容赦なく及んでいたセクハラ被害。それらについて「もう黙ってはいない」と多くの役者らが団結して被害の実情や加害者の名を明かし始め、陰湿で破廉恥極まりないエンタメ業界の裏側も「確かに変わりつつある」と言われている。
そんな中、ハリウッド映画界の重鎮スティーヴン・スピルバーグ監督がロンドンにて『Legend Of Our Lifetime』なる賞を獲得、そこでこのように思いを語った。
「映画、ジェンダー(性)、人種、そして自分の声をあげること…そういう事柄に関し、実に豊かで様々なことが起きた年でした。」
「(セクシャルハラスメント撲滅を訴える運動である)『Time’s Up』。これにも僕は感謝いたします。」
「僕と妻ケイト(女優ケイト・キャプショー)は、まさにこのような動きが始まった時点から協力してきました。私達が気付く以上に、こういう問題は重要なのです。」
「10年ほど経過すれば、過去を振り返り、いかに重大な分岐点をともに経験したのかを思い知るでしょう。2017年から2018年というこの時期に起きていること…これはまさに途方もないことなのですから。」