実に9割以上の高校生がスマートフォンを所持していると言われる現在、高校生活はその影響を顕著に受けているようだ。このたび「昨今の高校生に関する調査」が実施され、現役高校生を含む16歳から25歳と、以前高校生だった40歳から59歳を対象に、それぞれの高校生活について傾向をまとめた。それによるとスマホやSNSの普及した近年では一日に占める時間の使い方などに変化が生じ、今どきの高校生の方が「とても忙しい」と感じている人が多いという結果になった。
河合塾マナビスが今年1月に16歳~25歳250名、40~59歳250名を対象に行った調査によると、高校時代を振り返って「とても忙しかった」と感じている40代・50代が10.4%いたのに対し、「とても忙しい」と感じている近年の高校生は20.8%と、2倍の差があることが分かった。その他、「忙しい」「すごく忙しい」などを含めると、現代の高校生の方が実に8割近くが忙しいと感じている。
では、なぜ忙しく感じているのか。何に時間を使っているのか聞いたところ、世代に関係なく1位は、高校生の本業である「勉強」。ハッキリと違いが見られたのは2位以降となり、まず40代・50代の2位、3位は「部活動」「テレビ視聴」だったが、現代の高校生は「趣味」「YouTubeなどの動画サービス視聴」がランクインした。現代の高校生でも部活動は30%と多かったが、他に音楽鑑賞、SNS、ゲーム、ネットサーフィン、アルバイト(いずれも20%以上)も多く、勉強の他にしていることが多岐にわたっている印象だ。また帰宅後、日々どのくらいの時間、友達と連絡をとるかを聞いたところ「15分以上」連絡をとる人も44.4%いた(40代・50代では22%)。SNSやアプリなどにより気軽にコミュニケーションを取ることができるため、ここにも時間を費やしているようだ。
それだけやること(やりたいこと)がたくさんある今どきの高校生。それを裏付けるかのように就寝時間にも差が見られた。現在40代・50代の人が高校生だった頃の平均就寝時間帯の1位は23時、2位0時、3位22時だったのに対し、