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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】7,306回! 「懸垂」世界一の米17歳男子高校生に人々感動

懸垂が得意だった高校生が、ガンと果敢に闘っている父親のためにもと過酷なトレーニングを開始した。それから7か月、少年はこのほど懸垂の世界的な記録を打ち立て、『ギネス世界記録』に認定申請がなされた。米メディア『washingtonpost.com』が伝えている。

勇気と感動にあふれるストーリーで全米の人々の胸を熱くさせたのは、バージニア州フェアファックス郡在住のアンドリュー・シャピロ君。マクリーンの「ラングリー高校」に通う17歳である。2011年にステージ4の結腸ガンと診断され、その後闘病生活を続けている父親の気持ちに寄りそい、自身の肉体の限界に挑戦することを決意。このほどついに“懸垂世界一”に輝いたのだ。

アンドリュー君の好きな番組は、米国版“SASUKE”として知られる『American Ninja Warrior』。そのストイックな世界にひたすら魅了されるという彼は、自身にも過酷なハードルを課した。それは1分間に10回の懸垂を連続6時間続けるというもの。飽きないよう大好きな『インディー・ジョーンズ』や『X-MEN』シリーズを流し続けた。手の豆はつぶれて出血し、肩は痛み、それまで続けていた野球を断念したという。

7か月間にわたるそんなハードなトレーニングが実を結んだのは、このほど同郡で行われた「Relay For Life」というガン患者のためのチャリティイベントである。アンドリュー君は午前8時に鉄棒にぶらさがると延々と懸垂を続け、なんと6時間で3,515回、12時間で5,742回、15時間あたりで6,800回をマーク。しかし18時間が経過し、7,306回の懸垂を成功させたところでついにギブアップした。

いずれの経過時間別の懸垂回数においても世界記録を塗り替えたアンドリュー君だが、彼の記録を打ち破る人物はそう簡単には現れるまい。これまでの最高記録保持者はチェコ共和国のアスリートであるJan Karesさんで、2015年に打ち立てた記録は24時間で6,800回。アンドリュー君の記録が驚異的であることがよくわかる。

アンドリュー君の父親は2度の大手術に化学療法や放射線治療を経て、現在は幸運にも寛解の状態にあり、息子の大変な頑張りにさらに元気を得たもようだ。また「アメリカ癌協会(American Cancer Society)」には、アンドリュー君の姿に感動したという人々から4,000ドルの寄付金が集まったとして、母親のステファニー・シャピロさんもとても誇らしげだ。

出典:https://www.washingtonpost.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)