この事件を境に2人の人生観は大きく変わったようだ。
「僕たちは決して仲の良い兄弟とは言えませんでした」と明かしたサムさんは事件以来、かけがえのない弟の存在に対し、これまでに感じたことのない“感謝の念”を抱いているという。弟の命が奪われてしまうかもしれない―そんな心配をしなければならない状況に陥るとは思ってもみなかったと述べている。突然恐ろしい事件に巻き込まれてしまった兄弟は現在、セラピーに通っているという。
なお今年に入ってから、米国の学校での発砲事件はすでに18件発生している。マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校の在校生らは、全米ライフル協会(NRA)と親しい政治家らが銃規制を取り締まらない現状に対し「銃ではなく子供たちを守るべき!」「恥を知れ!」と痛烈に批判している。
今回の事件で、親友のホワキン・オリバーさん(Joaquin Oliver)を亡くしたサムさんはこのように語った。
「僕は友人を失いました。彼はもう声をあげることはできません。だから、僕自身が声をあげなければならないのです。彼の死は決して無駄ではなかった、彼は“変化”をもたらすために命を犠牲にしたのだと。」
2月19日の「プレジデント・デー」に、トランプ大統領や米国民はこの状況をどう受け止めているのだろうか。変化を求める若者らの声が、本格的な銃規制強化のきっかけになることを願ってやまない。
画像は『Uncle Sam Zeif #Douglasstrong 2018年2月15日付Twitter「Scariest part of it all was knowing my little brother was right above me and not knowing if I would ever see him again.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)