元NHK記者でキャスターの大村朋子さんが、夫の両親が所有する別荘を処分する時に直面した“ゴミ問題”についてブログで述べている。別荘でなくても離れて暮らす年老いた親の持ち家を子供が片付ける場合、大変な労力と多額の費用を要するケースが少なくない。大村さんも現地まで高速代を一往復2千円をかけ、十数回通ったという。
27日の『大村朋子オフィシャルブログ「いつまでもプチ波瀾万丈」』によると、88歳の舅と83歳の姑が趣味のために所有していた小さな別荘を処分することとなり、片付けは嫁である大村朋子さんが担うしかなかった。
その別荘は舅姑の自宅から80キロ離れた場所にある。まずは車に2人を乗せて別荘へ向かい、要るものと要らないものに分別してもらうことにした。大村さんがざっと見た限りでは、“仮に家が丸ごと焼けたとしても、惜しむようなもの”は無いように思えたらしい。家の中と倉庫3つ分をゴミ処理業者に見積もり依頼したところ、なんと金額は「46万円」。普通の家庭の倍くらいだったそうだ。
すでに庭木の処理で12万円の支出があったことから、自力で少しでもゴミを出すことに決めたという。だがそこからが大変だった。後日、舅と姑を連れて片付けに行くと「懐かしいわぁ~」「これまだ使えるかも~」「これは持って帰りたい~」と言いだし、作業が全く進まないのだ。倉庫からはヤカン4つ、扇風機、ホットプレート、パン焼き器、ストーブ、ちゃぶ台、釣り竿、油絵の道具、息子(大村さんの夫)が小学生の時に使っていた水筒。そして温泉旅館にあるような薄手のタオルだけで、大きなゴミ袋2つ。家の中には電化製品一式、布団が少なくとも5~6組、着られなくなった洋服、おびただしい数の食器…どう見ても使えない、古いものばかり50年分の不要物が大村さんの前に立ちはだかったのだ。
「勿体ない、勿体ない」と念仏を唱えるようにして古いヤカン一つ捨てられない姑を尻目に、