法廷でこのように述べた。
「被告は14歳の時に学校を辞め、その4日後から仕事を始めました。後に医療サービスの職に就いてからは6年前に退職するまで、30年以上地域のケアワーカーとして働き、夫と3人の娘、息子のいる家庭を支えるために仕事に励んできました。40年の運転歴を持つ被告ですが、これまで一度も裁判所を訪れたこともなく汚点の無い人生を送ってきたといえるでしょう。今回の事故はまったくもって大きな悲劇です。被告は不注意運転の罪を全面的に認め、深く反省し、『孫の代わりに自分が死ねばよかった』と話しています。この出来事は、ジャクソンの父である被告の息子や義理の娘など家族全員にたとえようもない悲しみを残す結果となってしまいました。」
あまりの不運な事故に裁判所の記録係も「何と言うべきかわからない」と口にした後、「ジャクソン君の両親は、この事故の影響がどれほど一家に大きな打撃を与えたかという記述書を残している。クリスマスの時期が来るたびに事故が蘇り、両親にとっては息子を、ジャクソン君の姉にとっては弟を失った悲しみが募ることは否めないようだ」と語った。
マクファーランド判事は「北アイルランドの道路では、不注意運転による事故または未遂事故が日常茶飯事に起こっている。大事故を起こしても軽傷で済む場合もあれば、軽度の事故が深刻な結果となる場合もある」と述べた上で、マーガレットの反省や後悔は正真正銘のものであるという点からも、実刑ではなく150時間の地域奉仕活動命令を下すだけに留まった。加えて12か月の免停期間を受けたマーガレットだが、再び運転を望むのであれば、再試験を受けなければならないという。
このニュースを知った人からは、「孫を死なせた罪を一生背負っていかなきゃならないのは悲劇としかいいようがない」「どんな運転者でもミスをしたことはあると思う。でもだいたいは些細なミスが事故にならずに済んでホッとする人も多いはず。この女性は飲酒運転もしていなければ、スピードの出しすぎでもなかったようだし、本当に純粋な過ちを犯して孫を亡くしてしまったのでしょうね。今回の判決は、正当だと思う」「家族によって家族の一員を失ってしまうことほど悲しいことはない」「実刑を免れたとはいえ、自分が引き起こした事実にきっと無期懲役のような気分になっているだろうね。気の毒としか言いようがない」「悲劇には違いないけれど、故意に引き起こした事故ではないとはいえやっぱり孫を死なせてしまったのだから、事実は変わらないしこの女性が悪いと思う」といった声があがっている。
画像は『Mirror 2018年1月26日付「Gran who killed her seven-year-old grandson in head-on horror crash walks free from court」(Image: Photopress Belfast)』『Belfast Live 2018年1月26日付「Granny given community service for crash which killed her grandson」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)