トラック運転手をしていたスティーブンさんは家族のため懸命に夜勤もこなし、4人の子を何より大切にしていた素晴らしい父親だったそうだ。スティーブンさんには、前の結婚により別に子供が1人いるが、その子とは一緒に暮らしてはいなかった。
フロリダに住むスコットの祖母キャロル・コロージ=ザワッキさん(66歳)は、家族の訃報を聞き号泣したそうだ。キャロルさんの夫グレゴリーさん(63歳)は、スコットが自閉症であることを明かし「一家が銃を所持していたとは知らなかった」と語っている。なお、この銃は家族の一員により合法に登録されたものだった。
捜査当局はこの件をDV事件として取り扱っているが、過去にこの一家からDV被害の通報を受けた記録はないとしている。自閉症だったとされるスコットは、兄と姉が卒業した地元のロングブランチ高校には通っておらず、自宅でホームスクーリングをしていたという。
新年まであとわずかという時に起こった事件でもあることから、ほとんどの近隣住民は銃声を花火と勘違いしたようだ。住民の一人であるイヴォンヌ・モスさん(62歳)は、「他の日なら音を聞いて不審に思うけど、31日の夜だったので花火だと思い気に留めていなかった」と明かしている。銃声を聞いた近所に住むセルジオ・ディアズさん(41歳)は、「玄関の外に出た時に、パンパンという音が10回ほどした」と言い、同じく近隣住民のジェイムズ・ロスコウィンスキーさんは、正月早々に起こった一家の悲劇に「銃声と同時に花火の音も聞こえた。近所が騒然としていたので外に出て様子を見てみたら、いくつもの明かりが点滅していて警察官の姿もあった。こんなふうに新年を迎えるなんて残念だ」と口にした。
4件の殺人罪と銃器による犯罪容疑で1月1日に逮捕されたスコットは、未だ動機を明らかにしていないという。このニュースを知った人からは「自閉症は言い訳にはならない。きちんと処罰されるべき」「また銃による悲劇…アメリカの問題がここにある」「子供が簡単に手にできるような場所になぜ銃を置いておくんだ」「亡くなった家族のご冥福を祈ります」といった声があがっている。
画像は『New York Post 2018年1月1日付「16-year-old boy allegedly killed family in New Year’s Eve attack」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)