海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】Amazon宅配ドライバー、強盗被害に遭うも解雇され商品弁償を命じられる(英)

繁忙期には大量の配達ノルマが課せられ、トイレに行く暇もないと噂されるAmazonの商品を配達するドライバーたち。Amazon側が委託している宅配業者は多数にわたるが、イギリスである会社と契約していた男性ドライバーが勤務中に強盗に襲われ、商品を載せた車ごと盗まれてしまうという事件が昨年末に起こった。被害に遭った運転手は解雇され、商品や車の損害賠償を請求される旨を会社から言い渡されたという。英メディア『The Sun』『Mirror』などが伝えている。

英ウェスト・ミッドランズ州コヴェントリーで発生した強盗事件で被害者となったマーティン・ギラムさん(28歳)は、契約していた会社からの心無い仕打ちに納得がいかず、メディアにその心情を打ち明けた。

マーティンさんはレスターにある宅配会社「Fast Despatch Transport Ltd」と契約して、Amazonの商品を配達するドライバーの仕事をしていた。ところが昨年12月28日、マーティンさんがいつものように商品を配達している途中で黒い服の男が背後から近付き、地面に押し倒されてしまった。

突然の出来事に固まってしまったマーティンさんは、配達に使っているバンの鍵を落としてしまった。すると男はそれを奪い取り、マーティンさんを押しのけてバンへ乗り込むと逃走した。バンにはこれから配達予定だった62個の商品とマーティンさんの財布があった。マーティンさんは幸いにもポケットに入れてあった携帯電話からすぐに警察に通報した。

後に警察の捜査によりバンは発見されたが、科学捜査のため警察に預けられているようだ。バンが見つかったことをマーティンさんが会社の上司からのメッセージで知ったのは、1月2日のことだった。マーティンさんは事件当日、警察署から会社に電話し事態を知らせている。しかし会社側の対応は、マーティンさんを驚かせるようなものだった。

「電話をした時、最初に上司が口にしたのは(私が無事かどうかということではなく)車にキーをつけっ放しにしていたのかということでした。そして次に『被害を防ぐためにできることはなかったのか』と聞かれました。上司は私に強盗に立ち向かうことを期待していたのでしょう。でもその時の私は、何が起こっているかわからなかったのです。実際に強盗が武器を持っていたのかも知りませんし、私が抵抗すれば武器で脅そうとしたのかも知れませんが、相手がもしナイフを持っていたりしたら、立ち向かったとしてもどうなるかわからないでしょう。」

強盗被害に遭っただけでも、マーティンさんにとっては十分なショックといえよう。ところが、さらに上司は心無いメッセージを送り付けてきた。それは解雇宣告と、盗まれたバンの修理費および被害に遭った商品の弁償に関しては「警察からまだバンを引き渡してもらっていないため」として、改めて後日にマーティンさんの賃金から差し引くということだった。

「もう本当にショックでした。私こそ被害者なのに非難されているなんて。」

上司の言い分に納得いかないマーティンさんは、

1 2