抜群の美味しさと庶民的な値段ゆえ、ロサンゼルスの人々に古くから愛されてきた「キャンターズ・デリ」というデリ&レストラン。その共同オーナーがクリスマス明けに急逝し、多くのファンがSNSや店に訪れて哀悼の意を捧げている。欧米のメディアが一斉にその訃報を報じた理由とは…!?
ロサンゼルスで最も古く、かつ最も評判の高いレストラン/デリの1つである「キャンターズ・デリ/Canter’s Restaurant, Bakery, Deli and Bar(通称:Canter’s Deli)」。ノース・フェアファックス・アヴェニューに位置するため、ビバリーヒルズやハリウッドのセレブはもちろん、2014年には評判を聞きつけたオバマ大統領が突然来店というハプニングも話題になった人気店である。その共同オーナーであるゲイリー・キャンター氏が26日夜7時頃、強い心筋梗塞に見舞われ死亡した。まだ58歳だが、かねてから心臓に持病があったという。
ロサンゼルスやカリフォルニア州のメディアはもちろん、米国各地、そしてイギリスのメディアまで報じたこの訃報。この店のファンは、リポーターのマイクに「とても残念で悲しい」「この店にとっては大変な損失」などと語っているが、どの記事においてもゲイリー氏がいかに美味しい料理を提供し、調理場をはじめとする従業員の信頼を得ていたか、長年の人気の陰には彼の大きな努力があったとしてその勤勉さと優れた人柄を称えているもようだ。
ゲイリー氏は1931年にダウンタウンLAの東側となるボイル・ハイツでデリを始めたベン・キャンター氏の孫で、フェアファックスに移ってきたのは1953年。あっという間にハリウッドセレブの間で話題となり、