南極オゾンホールの真下に位置するオーストラリアの人々における皮膚がんの発症は最も深刻で、発症率はアメリカの2~3倍とも言われている。昨年10月、豪・オリンピック競泳選手のマック・ホートンさんも前胸部の大きなホクロに恐怖を募らせた1人だ。あるファンが「過去の写真と比べて色が濃く大きくなっている」と指摘するメールをチーム宛てに送り、それに促される形でホートンさんは皮膚科医へ。ホクロは安全に切除されたことをインスタグラムで報告し、彼はそれを指摘してくれたファンに感謝の言葉を述べていた。
ホクロとメラノーマについては“ABCDE”方式で両者の見分け方があるが、欧米に限らず日本でも徐々にその認識は深まっている。これらがあれば速やかに皮膚科を受診すべきであろう。
A(Asymmetrical Shape)左右非対称のいびつな形
B(Border)境界が不鮮明
C(Color)青み、黒、灰褐色、茶褐色など色味にバラつきがある
D(Diameter)直径6mm以上 頭に消しゴムが付いた鉛筆の、その消しゴム部分より大きい
E(Evolution)凸凹などが現れる、形や大きさなど見かけが変わってきた かゆみや出血、痛みが現れるものも
また成人してから出来たホクロ、爪に伸びた黒い線、足の裏にあるものは危険などと不安になる情報も多いが、それらのすべてがメラノーマということは決してない。早合点することなく、しかし安心を得るためにも一度は皮膚科医を受診する方がよさそうだ。
画像は『America Now 2017年12月14日付「Woman On Deathbed Warns Of Dangerous Habit」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)