エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】キンタロー。&ロペスが社交ダンス・世界7位 “マイアミの奇跡”支えた恩師と母の言葉

バラエティ番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)の“社交ダンス部”企画で誕生したキンタロー。&ロペス(岸英明)ペアが、マイアミで行われた『社交ダンス世界選手権』で7位に入った。11月3日の同番組でその経緯を特集、2人を支えてきた人々からのメッセージも紹介され感動を呼ぶ。

キンタロー。は大学時代から競技ダンス部に所属しており、社交ダンスの全国大会で4位となる実力だった。両親もキンタロー。が世界を舞台に踊ることを夢見て応援していたが、26歳の時に母親が突然他界する。その後、首のヘルニアもあってダンスを断念してお笑い芸人の道に進むが、4年前に『金スマ』の企画で社交ダンスを再開した。

キンタロー。&ロペスペアにより日本代表が決まる1年前に父親が他界、その姿を見せることは出来なかった。『社交ダンス世界選手権』が開催される10月15日は父の誕生日でもあり、彼女は「頑張れよって言ってくれてるんじゃないかな」と両親の形見であるリングを身につけて大会に臨む。

マイアミを訪れた中居正広大竹しのぶたちは、大会当日にキンタロー。&ロペスを激励、「背中を押してくれるだろう」とVTRを見せた。SMAPの『Moment』がBGMに流れるなか、レッスンやトレーニングを重ねる2人の姿が映った後に「元全日本ユースチャンピオン 菅原一樹氏」「ペア結成当時のコーチ 三輪嘉広・知子先生」「日本代表で最強のライバル 名越慎吾・明子ペア」「元ライバル 駒田健吾アナウンサー」「キンタロー。学生時代のパートナー 平坂弘樹氏」からメッセージが送られた。

ロペスの母・久美子さんからも「『金スマ』が辛いと言ってきたことがある」とエピソードが明かされ、そのVTRに涙するロペス。さらに彼が大学院まで進み就職した会社を勝手に辞めて芸人となったため、ぎくしゃくした関係にある父からの手紙を中居が読み上げると感動で涙が止まらない。2人はそうした人々に支えられてここまで来ることができたのだ。

そんななか『社交ダンス世界選手権』に向けて大きな力となったのがキンタロー。の恩師でもある世界的ダンサーでコーチの山本英美先生だろう。日本で「コミュニケーション不足」に悩む2人が山本先生を訪ねた際は「“私が(I)”でなく“私たち(WE)”の気持ち」を大切にすることをアドバイスして目を開かせた。

テクニックでも山本先生ならではのアドバイスをくれ、マイアミでは試合直前に会場で「考えて、この1年間どんだけ頑張ってきたか」「自分でやってきたことを誇りに思えばいい」「やっと来た、今日まで一杯あったけどこの日のためにだから」「よく頑張った、良かったやろ? ロペスと組めて、良かったやろ? キンタロー。で」と言葉をかけてメンタルも気遣う。

2人は予選から上位に食い込む。わずか12組だけが進める準決勝(セミファイナル)に「10位 名越ペア(世界ランク37位)」「6位 キンタロー。&ロペス(世界ランク89位)」が進出、日本人が2組同時に準決勝に進むのは史上初の快挙だ。この時点で「すげぇ、オレらすげぇ、世界のセミファイナルに入ってる」と感激の涙を流しハグしあった。さらに12組から上位6組が進出できる決勝(ファイナル)を目指す。

最後の種目ジャイブで7位から6位へアップしようと踊り終えた2人、「ノーミス」「全部完璧!」「もうこれ以上ない!」「やり切りました!」と充実感に満ちていた。

そこで山本先生がかけた言葉が素晴らしい。「ありがとうの気持ちを持って見に行こう、今度は。さっきまでは“残りますように”って祈って見に行ってるやろ?」「次はありがとうの気持ちを持って、皆さんありがとうございました…」と結果を確認しようと言い聞かせたのである。

結果は7位で決勝進出は逃したものの、先生が「日本人過去最高位です」と称賛すればロペスは「しかもめちゃめちゃレベル高かったですよ!」と微笑んだ。キンタロー。は涙ながらに「ありがとう」とロペスと手を握り合う。さらに先生から「奇跡、ほんまに奇跡、自分たちの実力で奇跡を起こした」と言われて「みんなのおかげです」と感謝するのだった。

キンタロー。&ロペス、山本英美先生、名越ペア(画像は『キンタロー。 2017年11月3日付オフィシャルブログ「金スマ世界選手権2時間スペシャルありがとうございました」』のスクリーンショット)

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