衰弱していくバレリー君を不審に思った州当局が虐待事件として捜査を開始し、バレリー君が保護下に置かれたのは今年の5月であったが、リューボフは“病気の子の里親として必死に介護するヒロイン”として市の当局者から絶大な信頼を得ており、市長自らが「彼女がそんなことをするはずがない。子供は里親に戻すべき」と訴えるなど捜査は混乱を極めた。
その後、クレムリンの行政監察官アナ・クズネツォワさんが介入するなど捜査が本格化し、リューボフは詐欺罪のほか児童虐待の罪などで逮捕されている。私欲を満たすため8年間にわたり虐待を繰り返したリューボフの有罪が確定すれば、10年の懲役が科せられるという。
一方のバレリー君だが、極度に痩せてはいるものの健康上の問題はなく、少しずつだが体重も増えてきているようだ。今後は心のケアが必要になるが、おもちゃで遊ぶなど順調に回復しているということだ。
今年5月には、イギリスで5人の子供を16年間監禁、虐待した老夫婦に、合わせて21年の懲役刑が言い渡されている。あまりにも長期にわたる心無い虐待に対し、「刑期が短すぎる」との批判が相次いだ。
画像は『Mirror 2017年11月14日付「Boy, 11, weighed TWO STONE after ‘foster mum starved and drugged him to claim sickness benefits for luxuries’」(Image: Nadezhda Parkhun Vecherny Magada)(Image: MK / east2west news)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)