「ディズニーのヴィランズ(悪役)の人気キャラクターにもし子孫がいたら?」という斬新なアイデアから生まれたディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『ディセンダント』。その続編『ディセンダント2』が、日本で10月21日にディズニー・チャンネルで初放送される。大ヒットを記録した前作に続き、ファン待望の続編も全米で7月21日の初放送時に1300万人が視聴するほどの反響があった。その『ディセンダント2』で、前作と同じく「眠れる森の美女」の悪役マレフィセントの一人娘「マル」を演じるダヴ・キャメロンと、「白雪姫」に登場するイーヴィル・クイーンの娘「イヴィ」を演じるソフィア・カーソンがこのたび初来日を果たした。テックインサイトではメインキャストを務める2人に話を聞いた。
ヴィランズの子どもたちを中心に「悪役の子どもは悪なのか」というテーマを描いた前作。これより半年が経過した『ディセンダント2』では、新しい環境になじみ始めた彼らが「自分らしさとは何か」という問いに葛藤する様子が描かれる。前作同様に、完成度の高い歌やダンスも見どころのひとつだ。同作のエグゼクティブ・プロデューサー、監督、振付師を務めたのは、あの故マイケル・ジャクソンの『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』も手がけたケニー・オルテガ氏なのでそれも納得といったところだ。
初来日したダヴ・キャメロンとソフィア・カーソン。レッドカーペットイベントとファンイベントの前に、2人に話を聞いた。2人が現れると場が一気に華やかになる。ソフィアはにこやかに右手を差し出した。
■マル役は私に決まると思った(ダヴ・キャメロン)
―ケニー・オルテガ氏は『ディセンダント』のキャストが決まるまでの15回のオーディションで最初から最後まで一切手抜きがなく、テンションを保ち続けたのがダヴさんだったと語っています。どのような気持ちでオーディションに臨まれましたか?
ダヴ・キャメロン:ありがとうございます。オーディションには2、3か月かかりましたが、私をはじめ、家族、特に母が「この役はほぼ私に決まった」という感覚を持つときがあって、このときもそうでした。私は技術的な俳優ではなく感覚的な俳優で、役を得たときにその人物に強いつながりを感じるのですが、マル役はまさにそのような感じでした。「自分を捨てて役になりきれる」と感じました。
―実際に役を勝ち取ったときの心境はいかがでしたか?
ダヴ:映画が大好きなので、この役に決まってこの世界に入れるというだけでワクワクしましたし、嬉しくて泣きました。
―普段はよく嬉し泣きをされるのですか?
ダヴ:(声を上げて笑ってから)よく泣きます。嬉しいときに泣きます。
■実は別の役を受けて落ちました(ソフィア・カーソン)
―素敵ですね。では、ソフィア・カーソンさんはどのように役が決まったのですか?
ソフィア・カーソン:『ディセンダント』は私にとって初めての映画で、私の人生を完全に変えた作品です。はじめはどのようなストーリーかも分からないまま「オードリー」という小さい役のオーディションを受けていました。すると呼び出されて、ケニーさんと会って歌ったり踊ったりしたのですが、結局選ばれませんでした。そのあとダヴのショーがありまして、それにゲスト出演してダンスや歌を披露していたところをディズニーのオーディション担当者が観ていて「イヴィ役にいいのではないか」と。翌日ディズニーの21階のフロアに呼ばれましたが、そこは「このフロアに行ければ何か掴める」という私たちの目標のフロアなのです。そこで『ディセンダント』の台本を渡されて、ケニーの前で台本のシーンをやりました。
―イヴィに決まったときのお気持ちは?
ソフィア:とにかく泣いて泣いて。母と妹にも伝えましたら、妹が「将来お弁当箱にお姉さんの顔が載るのね」と。今、本当にその通りになりました。