破局によりひどく傷ついていた夫が、自分とは逆にむしろ明るくなった妻を殺害するという事件が米テキサス州で起きた。別居に入った途端に身も心もムーブオンということか、友人たちとそれは楽しくやっている妻。彼女の様子に激しい怒りがこみあげてきたとみられている。
ダラスの北に位置するプレイノという町で10日の午後8時頃、妻およびその友人を次々と撃ち殺すという非常に陰惨な事件が起きたことをダラスの多数のメディアが報じている。12日、記者会見を開いたプレイノ警察のグレゴリー・ルシン署長は、犯人がスペンサー・ジェームズ・ハイト(32)という男であることを発表し、「ここはダラス郊外の実に平和な町でこのような銃撃事件など起きたこともありません。過去最悪の殺人事件といってよいほど大量の犠牲者が出ました。ご遺族に心からのお悔やみを申し上げたいと思います」と添えている。
スペンサーが訪ねてきた時、ダラスにある妻メレディス・エミリー・ハイトさん(27)の自宅には大勢の仲間が集まっていた。テレビはNFLフットボールの試合中継を放送し、男女9名が大声でダラス・カウボーイズを応援していた。楽しそうに浮かれている妻を目の当たりにしたスペンサーは怒り心頭に発し、その家にいるすべての者に対し銃のトリガーを引いた。逃げ出して裏庭にて撃たれたとみられる者もおり、響き渡る何発もの銃声に驚いた近隣住民が通報している。