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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】協議会に妻との性交渉を禁止されたダウン症の男性、裁判で勝訴(英)

イギリスでダウン症の男性を夫に持つ妻が2015年、協議会により「男性は性行為に同意する能力に欠ける」として夫との性交渉を禁じられた。今年7月末、協議会を訴えた裁判で夫婦は勝訴し地方自治体から10,000ポンド(約140万円)の損賠賠償金が支払われることとなった。英メディア『Mirror』『Liverpool Echo』『Metro』などが伝えている。

法的な理由により両者の氏名は明かされていないが、ダウン症の男性(38歳)と5年にわたり普通の結婚生活を送っていた妻は、協議会の心理学者の審査で「男性は学習障がいがあり、性交渉に同意するだけの能力がない」と判断され、2015年3月に書面で「夫婦間の性交渉を禁ずる」と言い渡された。

これまで普通に夫婦として過ごしてきたものの、妻がダウン症の夫と性交渉を持つことは深刻な犯罪行為になり得るとして別々の寝室に移らねばならなくなった。夫が性教育のコースを受けたら普通の夫婦関係を築いてもいいとされていたが、当の夫がそのコースに参加できたのは通知から1年以上経った2016年6月だった。

性教育のコース完了後、セラピストが「性交渉が感染症を起こすリスクがあるということ以外は、男性は性行為に関してじゅうぶんな理解を見せた」とし、性行為に同意する能力があることを認めた。

しかしコースが始まるまでに期間が開いてしまったことから夫婦の心身へのダメージは大きく、男性の姉が裁判所へ訴えを起こした。ロンドンにある保護裁判所で行われた裁判で、裁判官マーク・ヘドリー卿は「1年以上にわたり夫婦関係を禁じたことは人権侵害にあたる。また男性は性関係の損失だけでなく何が起こったのかを理解することができないまま妻が別室で寝るようになり、身体的な繋がりを求めなくなったことからも与えられたダメージは非常に大きい」と述べた。

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