具合が悪くなってから2週間で「余命僅か」と宣告された男性。彼の家族はあまりの急な出来事にショックを受けた。しかしこのほど残り僅かな人生に少しでも思い出をと、病院側の協力を得て男性は長年のパートナーだった女性と結婚式を行うことができたという。英メディア『Manchester Evening News』や『Mirror』が伝えている。
英マンチェスターのウィゼンショウウに暮らすマーク・リーさん(44歳)は2週間前に体調を崩し、市内のウィゼンショウウ病院でCT検査を受けたところがんであることが発覚した。
医師は7月6日、家族に「マークさんの命は数日、もしくはもって数週間」と告げ、マークさんに長年交際しているパートナーのジャネット・ドーソンさんがいることを知ると、母ルースさんに「もし息子さんに結婚したい気持ちがあるのなら一刻も早くさせてあげた方がいい」と伝えた。
そして翌日、医師や看護師などスタッフの協力を得て、3時間という慌ただしさで2人の結婚式の準備がなされた。病院内の一室に結婚登記官を派遣してもらい、飾りつけやビュッフェなどが用意され、マークさんの両親や兄家族などが呼ばれた。
大手スーパーチェーン店「TESCO(テスコ)」からはケーキが寄付され、写真家も記念すべき瞬間を撮影してくれたという。ルースさんは資金を出し合い全てを手配してくれた病院側に溢れる感謝の気持ちを込めてこのように語っている。