米コロラド州コロラドスプリングスに住む保険会社を経営する男性が、自社のプロモーション用にFacebookに投稿した動画が4000万回以上の閲覧数となる快挙を遂げた。動画は「世界一臭い食べ物」と言われる缶詰の試食にチャレンジするもので、多くの視聴者を爆笑させている。米メディア『WNEP.com』やカナダの『Global News』が伝えた。

ジョセフ・マックロースキーさんは6月14日、自身のFacebookのビジネス用アカウント「Farmers Insurance」に動画を投稿したが、その3週間ほど前に「世界一臭い食べ物“シュールストレミング”」を誰かが試食している動画をYouTubeで見て面白そうだから自分もチャレンジしてみようと思い立った。

スウェーデンで生産されている「シュールストレミング」という塩漬けのニシンの缶詰をAmazonで購入したジョセフさんは、自宅のテーブルに妻と娘2人とともに座り「今から世界一臭い食べ物を試食します」と宣言し撮影を始めた。このほど直接取材を試みたテックインサイトに、ジョセフさんはこのように話してくれた。

「最初、誰かがチャレンジしているYouTubeの動画を妻に見せて『自分もやろうと思う』と伝えた時、すごく嫌がったんです。でも結局、妻は承諾してくれました。缶を開けた時のあの臭いは表現できないほどです。魚の臭いは全くせず、私が今までに嗅いだことのない臭いでした。」

Facebookに公開された動画では、缶を少し開けた途端にその隙間から悪臭が放たれ、ジョセフさんが吐き気を催し白目を向いている姿が捉えられている。隣に座っていた妻と次女のデメリーちゃんも一瞬にして嘔吐感が込み上げてきたようだ。

実はジョセフさん、チャレンジ前に「最後まで席を離れなかったらご褒美をあげる」と家族に伝えていた。長女のアイズリーちゃんは「じゃあ私、自転車が欲しい！」と言い、デメリーちゃんは「フリップジー・ガールのお人形」、妻は「たくさんのダイヤモンド」とそれぞれ欲しいものをリクエストした。そのため3人は、ジョセフさんが缶を最後まで開ける間も鼻をつまみながら必死に席を外さず堪えていた。

しかしあまりの悪臭のため、デメリーちゃんはついに嘔吐。妻も強烈な吐き気に襲われ続けた。ただアイズリーちゃんは臭いに慣れたのか、ジョセフさんが缶を開け終えて試食しようとしている時も「そんなに臭く感じない。慣れた」と発言し、ママや妹とは違った大物ぶりを見せている。

ジョセフさんは少量を口に入れたが、飲み込むことなど到底できなかったようで、すぐに用意していたビニール袋に吐き出した。動画では、最後に笑顔のアイズリーちゃんが「自転車、買ってくれる!?」とすぐにジョセフさんに話しかけたことがハイライトとなり、多くのユーザーが爆笑のコメントを寄せた。