地位も名誉も栄光も手に入れた海外セレブ達のファッションは、そのシーズンのトレンドやムーブメントを生み出す絶大な影響力を持つ。それだけに多くの注目を集めるため、ベストドレッサーやワーストドレッサーなどが次々に選ばれていく。そんなセレブ達のファッションの「アリ」「ナシ」は一体何を基準に判断されるのか。何人かのセレブファッションからその基準のうちの一つが見えてきた。ファッションによって、上品に見える人(OK編)、その逆の人(NG編)をご紹介したい。
【OK編】
まず正統派セレブのアン・ハサウェイ。こちらは映画『コロッサル』のプレミア試写会でのショット。出産を経験し全体的にふっくらしたようだが、全身を黒でまとめ深いVゾーンでシャープな印象を演出している。このVゾーン、よく見るとバストの下の位置まで深く入っているのだが、下品な印象を受けない。Vゾーンから見える肌がデザインの一部として見えるため、いやらしさを感じさせないのだ。
次は世界の歌姫ジェニファー・ロペス。そのカーヴィーな美しいボディーラインは、実力で勝ち取ってきた栄光のオーラをまとって他の追随を許さない強さがある。ジェニファーもきわどい衣装を着ることがあるが、それが許されるのは鍛えあげたボディがあるからこそだろう。現在48歳にして双子の母とは思えない一貫したプロポーションの美しさは、男性だけでなく女性の憧れの的になっているのも納得だ。
スカーレット・ヨハンソンのこのドレスも大胆に胸元が開いている。普通に着るとかなりきわどい胸元のはずが、刈りあげたショートカットがドレスをモードに見せている。決して媚びない自立したイメージの彼女だからこそできる、凛とした雰囲気すら漂わせる、さすがの着こなしだ。