まだ幼い子を育てているというのに、このカップルは「私たちは食べ物ではなく、この大気から素晴らしいエネルギーをもらって生きています」と主張する。こういう人々を“ブレサリアン(不食主義者)”と呼ぶが、米カリフォルニア州にまた新たなブレサリアン・ファミリーが出現して物議を醸している。『StarGist』ほかが伝えた。
話題の夫婦は、カリフォルニアとエクアドルを行ったり来たりしながら2人の幼い子供を育てているアカヒ・リカルドさん(36)とカミラ・カスティーヨさん(34)。2人は2005年に出会って2008年に結婚。南米を旅した際に友人を通じてブレサリアンの世界を知り、そこで独特の呼吸法を学んだ結果、現在の生活において食事といえば1週間にたったの3回、煮込んだ野菜や果物だけを口にするだけだという。
「それでも私たちは元気です。自分たちの体内にもともと存在する生きる力があれば、宇宙や大気からのエネルギーをたっぷりと吸収することでヒトは生きていける、そう信じているのです。もう空腹という感覚も失われました。」
夫妻は『Daily Mail』のインタビューで、「私たちはその何年も前からベジタリアンでした。そしてローヴィーガン食(加工されていない生の食材から酵素を多く取り入れようとする食生活)にこだわり、やがて果物だけを摂取するようになりました」と話している。心身をしっかりと整えてから『21日間の呼吸プロセス』なるものに入るといい、最初の7日間は絶食し、大気のエネルギー吸収だけを意識。次の7日間はほんの少しの水と薄く希釈したジュースを飲み、最終段階の7日間はそれらをもう少し増やすとのこと。これを経てヒトはブレサリアンと化すことが叶うそうだ。
そしてカミラさんは上の子を妊娠するが、「その約9か月間にいわゆる“食べ物”を口から摂取したのは5回だけ。あとは呼吸をしっかりとするだけで必要なエネルギーは十分に吸収していました」と語る。3回行われた血液検査でも完璧な数値を示し、結果的に健康な赤ちゃんを授かった。こうしてブレサリアンとしての自信を得た夫妻。驚くことに「ここ3年間はもう何も食べていない状態です。もちろん、ほかの人々とのコミュニケーションのために食事を共にすることはありますが、それ以外は食べたいと感じた時に果物を口にするだけです」とも語った。