インドで最近、生後6か月の乳児を誘拐・殺害した容疑で男が逮捕された。警察で行われた事情聴取において、男は「それが子供を授かる唯一の手段だとある人物に助言された」と話したという。『Hindustan Times』などが忌まわしい事件のニュースを伝えた。
インド・ジャールカンド州のティルルディ(Tiruldih)にある村で先月25日夜、スブハッシュ・ゴーペさん宅から誘拐された生後6か月の赤ちゃんが殺害され、遺体が川岸に遺棄される事件が起きた。その後バドヒ・カリンディという男が逮捕されたが、取り調べでは「結婚して何年にもなるが子供を授からず、どうしたらよいのかと相談するため“魔術師”の元へ出かけた。『よその赤ちゃんの命を奪うことで神の祝福を受けなさい。そうすればあなたがた夫婦が赤ちゃんを授かるでしょう』と助言され、無我夢中で犯行に及んだ」などと話したという。
これにより、タントリク・カルム・カリンディという“魔術師”を自称する男も逮捕され、2人は乳児誘拐および第一級殺人罪で起訴された。その地域では、自分に運をもたらすと信じて他人の命を奪うという身勝手な犯罪が先月12日から4件も起き、計9名が尊い命を奪われていた。魔女狩りや乳幼児誘拐などの犠牲になるのは非力な者であることが多く、行政も「根も葉もない言い伝えや噂を信じて忌まわしい行為に走ってはならない」と人々に呼びかけているという。