「撮影が本当にハードで、がんちゃんとななみさんにはこの場を借りて謝りたいなと思うぐらい」と恐縮気味に語り出した落合監督。雪が降り、極寒の中「カットをかけるまで歩いてください」と指示された岩田と桜庭だが、30分ぐらい歩き続けてとうとう岩田が「監督、殺す気だよね、長すぎだろ」と漏らす声がワイヤレスマイクを通して聞こえてきたという。岩田はそのときを振り返り「いや~、本当に過酷な撮影でした。裏話としては一歩一歩噛みしめながら監督を恨んでましたね。“ちくしょー”と思いながら、その気持ちを押し殺してやっていたんですけど」と胸のうちを告白。「新雪がすごくてだいたい1メートルぐらいある中を歩いていったので、本当に1歩1歩大変だった」と日頃パフォーマーとして体を鍛えている岩田ですらきつかったというから相当なものだ。桜庭も「歩くシーンは岩田さんが進んだからこそ、私も進めた。1人だったら自分でカットをかけていたと思います」と笑っていた。結局そのシーンは5秒しか使われなかったが「2人がそこまで頑張ったシーンだからこそ、面白さが出ているのでは」と監督は解釈していた。
奇しくも当日はEXILE HIROの48歳の誕生日。彼と同い年で2日前の5月30日が誕生日の河瀨直美監督が音頭をとり、サプライズで会場全体で声をあわせて「ハッピーバースデートゥーユー」を歌って祝福すると、EXILE HIROは「ありがとうございます!」とにこやかに感謝を伝えた。
今秋劇場公開が決定した『シネマファイターズ』。同発表会には他にメガホンを取ったA.T.氏、萩原健太郎氏、齋藤俊道氏、常盤司郎氏、キャストからは山田孝之、石井杏奈、小林喜日、水崎綾女、倍賞美津子、鈴木伸之、町田啓太、玄理(ヒョンリ)が出席した。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)