テレビ朝日系の冒険ドキュメント番組『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』のロケ企画“部族アース”をフィーチャーした『大アマゾンスペシャル』が7月2日(日)18時30分よりゴールデン特番として放送される。6月27日のレギュラー枠では、それを前に“破天荒ディレクター・ナスD 予習&復習編”を放送した。ロケ隊がアマゾン奥地の部族を訪ねていく経緯を振り返ると、いかに命がけで過酷なのかが改めて分かる。なかでもナスDによる行動は驚きの連続で何度見ても色褪せない。
“予習&復習編”では、最初に遭遇した部族の村を船で通り過ぎようとして銃撃された衝撃場面も映った。その後一行は好戦的な部族から陸に上げられるが、別の部族との諍いをナスDが至近距離で撮影しているではないか。彼のこうした予想を超える行動は好奇心やサービス精神、あるいは番組にかける熱い思いからくるのだろうか。やがて先住民が刺青に使う果実を顔や手足に塗ってしまい青黒くなってしまうのだが、番組公式SNSにそれ以前の姿が公開されると視聴者から「黒くない!! 久しぶりに見た(笑)」「青いの取れたん!」「ナスDの地色…笑 カッコ良いです!」と反響があった。
なにしろ「友寄D」から「ナスD」へと呼び名が変わるほど衝撃的な出来事ではあった。ただカズレーザーは、印象的な場面をまだ黒くなる前のナスDが全裸になって川で入浴するところだという。彼なりの「セクシーシーン」なのだ。またAmiは、魚を生でバリボリと食べるところが何度見ても慣れないと顔をしかめていた。
一行は様々な部族たちにとって移動の要ともいえる大きな船・ヘンリー号に乗り込んで数日間を過ごす。その間もナスDはオネエのコックや人使いの荒い男・ティルンタンをはじめ乗客たちと交流するうちすっかり船の人気者となった。乗客がそれぞれの村に近き小舟で渡る際には、荷物の積み下ろしを手伝うナスD。数日間ほとんど眠っていない状況で「お前はよく働くから」と酒を造る工場へ特別に連れて行ってもらう。30度以上から50度ほどもあるスピリッツを水のように飲むナスDの酒の強さに現地の人々も呆れてしまう。同行したガイドのホルヘはナスDの10分の1も飲んでいないのにけっこう酔っぱらっていたほどだ。
まるでシラフのように船に戻ったナスDはまた荷物の積み下ろしを手伝い、子どもたちの話し相手になって忙しく過ごす。船長からしばらく部屋で休めと言われてようやく休憩らしい時間をとれた。ところが目的地の村に到着してもナスDは目覚めないどころか抱えられて運ばれる状態だった。移動の車中でもほとんど反応がなく、ホテルのベッドに寝かせたホルヘは真剣な表情で「冗談じゃない!」「命を懸けても救う!」と口にする。ずっとナスDと行動をともにしてきたホルヘは人並み外れた凄さと憎めない人柄が分かっているだけに、その言葉は重い。