フライト中の航空機内で陣痛が起こり、そのまま機内で赤ちゃんを出産ということはまれに起こる。昨年だけでも少なくとも5人の赤ちゃんが民間の航空機内で誕生している。今回も「ジェットエアウェイズ」機内にて、無事赤ちゃんが生まれたというニュースが英『Independent』など複数メディアで報じられた。しかし特筆すべきはこの「ジェットエアウェイズ」が赤ちゃんに贈ったバースディプレゼントだ。その太っ腹ぶりに驚きの声があがっている。
6月18日の日曜日、サウジアラビアのダンマームからインドのコーチへ飛行中のインド航空会社「ジェットエアウェイズ」ボーイング737の機内で、女性が急に産気付き早産分娩となったため、飛行機は急きょムンバイに緊急着陸となった。幸いにも訓練を受けた救急救命士が搭乗しており、CA(客室乗務員)ともにお産を手伝い、赤ちゃんは飛行機が着陸する前に無事に生まれた。
インドを拠点とする航空会社にて飛行中に赤ちゃんが生まれたケースは今回が初めてということで、ジェットエアウェイズはこの赤ちゃんに一生分の航空券を無料で提供するという破格の誕生日プレゼントを用意した。
今回のジェットエアウェイズのように、航空会社が太っ腹なギフトを提供したケースは2009年にもあったようだ。マレーシアのペナンからクチン行きのわずか2時間ほどのフライトの途中で赤ちゃんが機内で生まれるというハプニングがあり、航空会社「エアアジア」はこの赤ちゃんの一生分の航空券を無料にすると約束した。
昨年8月には、ドバイからフィリピンのマニラへ飛行中のセブパシフィック航空機内で赤ちゃんが生まれたというニュースをこちらでもお伝えしたが、その赤ちゃんには100万マイレージポイントがプレゼントされた。
その他にも、イギリスのヴァージン・アトランティック航空では、赤ちゃんが21歳の誕生日を迎えるまで航空券代を無料にするという期限付きのギフトを提供している。さらに1990年に遡ると、ブリティッシュ・エアウェイズはガーナからロンドン行きの機内で生まれた赤ちゃんに、18歳の誕生日ギフトとしてファーストクラス用の航空券をプレゼントしたという。
英『Independent』によると、昨年は5人以上の赤ちゃんが民間の航空機内で生まれたが、その全員が今回のような“ゴールデン・ギフト”を手にしたわけではなさそうだ。