海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】ロス行き中華航空機内で赤ちゃん誕生。しかし米・入国管理局職員は…。

このほどロサンゼルスに向かって太平洋上を飛行中であった中華航空機において、女の赤ちゃんが誕生した。客室乗務員らの懸命な介助の姿に称賛の声があがっているが…。

8日、台湾桃園国際空港を飛び立ち、米ロサンゼルス国際空港に向かった中華航空(チャイナエアライン)の旅客機内で、女性が女の赤ちゃんを出産したことを米メディア『ABC News』が伝えている。産声があがるとほかの乗客らは大きな拍手で祝福し、赤ちゃんはナプキンで丁寧に体を拭かれ、大切に毛布でくるまれたという。

離陸して6時間経った頃に破水したというその女性の訴えに緊張が走った機内だが、客室乗務員(以下CA)は妊娠中の女性へのケア、産気づいた際の対応、そして万が一の空の分娩についても一応の訓練は受けている。ロングフライトで地上9000メートルの太平洋上とあっては、CAが連携しあって無事出産となるよう介助するほかなかった。偶然にも医師が搭乗しており、その立ち会いがあったことも幸いしたようだ。

付近から撮影したビデオを同メディアに提出した乗客のアミーラ・ラジプットさんは、「苦しみと痛みにもじっと耐え続け、本当にタフな女性だと思いました。少しでもストレスを与えないよう、ほかの乗客たちは極力静かにするよう心掛け、関わった皆さんもとても冷静に対処しました」と説明している。機長からのその連絡を受け、管制塔はアンカレッジの空港に緊急着陸するよう許可。そこで入国管理局の職員が飛行機に乗り込み女性のパスポートを確認すると、親子はあっという間に病院に搬送され、飛行機は燃料を補給すると再び離陸。ロサンゼルスには予定から3時間遅れて到着した。台湾の英字メディア『chinapost.com』は親子の健康状態がともに良好であると伝えている。

しかしラジプットさんは「搭乗の直前、あるトイレでその女性を目撃した。こんなに大きなお腹の女性が飛行機に乗って大丈夫なのかと驚いた」と明かしている。入国管理局の職員にそう話すと、彼は「米国籍欲しさにアメリカで出産したがる外国人女性が時々いて問題になっている」と語ったそうだ。ただし米国籍を得るには“米国の国土より12マイル(19.3km)以内で誕生すること”が条件となるため、このたび生まれた赤ちゃんに関してはどの国籍を得るかまったく不明であるようだ。

※ 画像はabcnews.go.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)