仕事の都合でひとり家族と離れて暮らす単身赴任。持ち家があるため、子どもの教育のため、親の介護のためなど単身赴任に踏み切った理由はさまざまだろうが、実のところ単身赴任者はどのように感じているのだろうか。このたび「単身赴任に関する実態調査」が実施された。これによると、単身赴任を「嬉しい」と答えた人が3割近くいたことが明らかになった。
「単身赴任に関する実態調査」(フジッコ株式会社調べ)は、30~59歳の単身赴任中あるいは経験のある人250名、ない人250名に対して、今年の4月にインターネットで行われた。
まず、「単身赴任は嬉しい? 寂しい?」と率直に質問したところ、71.4%が「寂しい」と回答している一方で、28.6%が「嬉しい」と回答した。さらに「嬉しい」という人にその理由を聞いてみたところ、もっとも多かったのが「羽を伸ばして遊べるから」(43.4%)であった。2番目には「いろいろなところに住んでみたいという願望があるから」(23.8%)、3番目には「帰宅時間を制限されないから」(11.9%)、4番目には「お金をある程度自由に使えるから」(10.5%)、5番目には「趣味に没頭できるから」(6.3%)がランクインした。どうやら家族と離れて暮らすことにより、時間やお金を独身時代のように使えることに喜びを見出しているようだ。逆に考えれば、それらにストレスや負担を感じている既婚者が多いのかもしれない。実際に単身赴任中に「自分の時間が使えて嬉しかった例」としては、「友人などを家に呼んでお酒を飲める」「朝まで飲みに行って、帰る時間を気にしなくてよかった」「ゲームやり放題」という経験談が寄せられた。