エンタがビタミン

writer : sekihara

【エンタがビタミン♪】<THE ALFEEインタビュー>66作目・最新シングルには「今、伝えられるもの」を

デビュー43年、人気グループ「THE ALFEE」(桜井賢・坂崎幸之助・高見沢俊彦)が、5月24日に66枚目のシングル『あなたに贈る愛の歌』をリリースした。今回のシングルは「THE ALFEE meets The KanLeKeeZ」と銘打ち、昨年デビューしたGSバンド「The KanLeKeeZ」の新曲『エレキな恋人』もカップリングし、一枚で両バンドを楽しめる趣向となっている。この約一年ぶりのニューシングルについてTHE ALFEEの3人にテックインサイトがたっぷり話を聞いた。

―今回のシングルは「THE ALFEE meets The KanLeKeeZ」ということですが、どうしてこのような形になったのですか?
高見沢:もちろん一押しはアルフィーなんですけどね。カップリングだったら邪魔にならないなあとカンレキーズの新曲も入れました。まあ、どっちもアルフィーなんですけどね。

『あなたに贈る愛の歌』通常版

■「今、自分たちが伝えられること」を新曲に
―ではその一押しのアルフィーですが、新曲は『あなたに贈る愛の歌』ですね。どのような思いで作られたのですか?
高見沢:去年の『今日のつづきが未来になる』(2016年5月25日発売シングル)が非常に出来としても受け入れられて、アルフィーとしての今後の指針としてのシングルになりました。今回はタイアップを外して、自分たちらしく、今、自分たちが伝えられるもの、それを出したいなあと。去年、おととしと西本智実さんと『INNOVATION CLASSICS』(高見沢がギターのソリストとしてオーケストラに参加)をやりましたが、新曲をクラシック調のアレンジにしてみたらどうだろう、そういう思いからこの曲を作りましたね。

■坂崎は新しいガットギターで演奏
―すると、演奏はいかがだったのでしょうか。
坂崎:今回演奏の方もクラシックでストリングスがメインなので、(ギターは)高見沢があらかじめ決めた音なんですよ。自分の手癖で弾くのではなくて。
高見沢:坂崎が初めてガットギターを買ったんですよ。高級な600万円の。
坂崎:その10分の1ですけど(笑)。200円のカスタネットを買いに行ったんですよ。そこで前からレコーディングで使えるクラシックギターが欲しかったので衝動買いしちゃったんです。今までもいくつかあったんですけど、ちゃんとしたものがなくて。それがやっと出番がありましてね。
高見沢:やっぱり高い音がするよな。やっぱ値段だよな。生楽器って特にそうだね。
坂崎:高い音しますね。値段ありますねー。

―そのギターも幸せですよね。坂崎さんに弾いてもらえるんですから。
坂崎:いえいえ、そんな。
高見沢:ガットギターが「幸せだなァ…いいだろう」って言ってたぞ。
坂崎&高見沢:(加山雄三のマネで)幸せだなあー。
一同:(爆笑)

―桜井さんは演奏はいかがでしたか?
高見沢:今回、桜井はクラシックベースを習得しましてね。
桜井:いやいやいや。
高見沢:ベースはやることはひとつなんですよ。低音を弾くだけ。
坂崎:簡単すぎるだろう!
高見沢:高いところはね、ライブでやると再現不可能かもしれない。そんなに速い曲じゃないんで難易度は高くないけど、イメージだよね、大変なのは。

■誰がリードボーカルか決めていなかった
―新曲は久しぶりの高見沢さんボーカルの王道をいくバラードですね。最初からそのつもりで作られたのですか?
高見沢:そうではなかったんですよね。自分からそういうイメージを作っていなくて、坂崎も桜井も歌えるキーですから、誰でも平気だなと思っていたんですけど。
桜井:でも一番最後は高いよ。
坂崎:ふーんふふーん(と曲を鼻歌で再現)
桜井:高見沢の曲は音域が広いからね。

―すると3人でリードボーカルを決めるオーディションをなさったのですか?
坂崎:今回はしなかったですね。カンレキーズの方は、同じところをみんなで歌って選んでいったんです。

『あなたに贈る愛の歌』初回限定盤B

1 2