スタイルの良い美人はなにかと批判の対象になりやすいとはこのことか。このほどタイ東北部にある病院で看護師として働いていた女性が、制服姿がセクシーすぎると批判を浴びて辞職に追い込まれる事態となった。英『The Sun』や『Mirror』、タイ『Bangkok Post』など複数メディアが伝えている。
タイ東北部イサーンにある私立病院で、看護師として勤務していたパリチャト・“パン”・チャツリさん(26歳)は、スレンダーな体型の美人だ。ライラック色の制服が体にぴたりとフィットし、短い丈の裾からスラリと出た長い脚はまるでモデルのようである。
パンさんはそんな自分の姿を度々「the Thai Nurse Lovers Association」というソーシャルメディアのグループページに投稿していた。その写真の1枚が5月13日にFacebookアカウント「the Club of Nurse Lovers」に再投稿されたことがきっかけとなり、パンさんは世間から激しい批判を浴びることとなってしまった。
彼女の看護師姿を喜ぶファンも一部いるようだが、保守的なタイ人の大半はパンさんの制服姿を「不適切で看護師の仕事を軽視している」と非難した。SNSに投稿した写真がたちまち拡散し、世間から思ってもいなかった反感を買い物議を醸したことに対して、パンさんは病院の役員会でも説明したが、病院側は看護師の職に上品なイメージを望んでおり、今回パンさんがSNSに投稿した行為に関しては「病院側のイメージダウンに繋がる」と批判した。
パンさんは5月21日に辞職を余儀なくされ、その後タイの看護・助産協議会にも謝罪した。パンさんは「私以外の看護師も同じユニフォームを着て勤務しています。これが私のスタイルですし、いつもこんな感じで勤務してきました。それに、これまで写真をSNSに投稿しても問題になったことは一度もありません。でもこれ以上大げさなことになりたくなかったし、問題を起こしたくもありませんでした。病院と看護師の評判を守るために、責任を取って辞めました。みなさんには私のイメージが、タイの看護師全てに当てはまると思ってほしくありません。私は今回のことで自分を改めなければならないと悟りました」と話している。
看護科学大学で看護師を目指す人たちの指導をしている女性教授(本人の意思で名前は明かされていない)は、『Bangkok Post』に「看護師のユニフォームにはいろんなスタイルがあり、時にモダンに見えることもあります。パンさんの場合もユニフォームやメイク自体は問題がないと思われますが、彼女がポーズを撮った時のスカートの丈が短く写ってしまい、不適切に見えたのでしょう。どんな職業であれ、プロフェッショナリズムと適切さは大切ですから」と述べている。