89歳になった現在も、午前9時半から午後4時まで週に3日出勤し、パソコンで業務をこなしている。上司のジョアンさんは「モニカさんが働き始めた頃は、紙とペンしかなかった時代ですが、今は何でもインターネットでスピードアップしました。モニカさんはパソコンも使いこなしています。彼女はとても飲み込みが早いんですよ」と明かしている。
モニカさんは勤続70年を無事に迎えた心境を、このように語った。
「最近では、すぐに仕事を辞めちゃう人がいるでしょう。でも、仕事を楽しいと思えば辞める必要もないわ。私はこの職場で初めて仕事をした時のことを今でも覚えているの。19歳だったから緊張したけど、最初からとても居心地よく感じたわ。でもここで70年も働くとは予想もしていなかったけど。一旦仕事に慣れてきたら、ずっとここで働き続けたいっていう気持ちになって。もちろん退職について上司と話したこともあるけど、今は考えていないわ。健康である限り、働き続けたいと思っているの。私は、この仕事が大好きで、一緒に仕事をしているスタッフも大好き。この仕事は私の“人生”と言ってもいいくらい。ここで働き続けることは私にとって重要なことだから。」
そんなモニカさんを従業員として抱える会社側も、彼女の仕事ぶりや人となりを長年見て来ただけに「モニカさんは単なる従業員ではなく弊社にとってはかけがえのない存在です」とジョアンさんは言う。
「モニカさんとは、私の曽祖父の時代から良いことも悪いことも一緒に乗り越えてきました。モニカさんをスタッフに持つことは私たちにとっても非常に光栄なことです。本人はすぐに退職する予定はないようですし、好きなだけここで働いてもらいたい。彼女の存在は周りをインスパイアしてくれますよ」と勤続70年の献身的な精神溢れる従業員を称賛している。
出典:http://www.coventrytelegraph.net
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)