リサは我が子の溺死を知り「子供がお風呂で溺れた」とすぐに緊急通報しているが、当初の警察の取り調べでは「お風呂には入れていない」と虚偽の発言をしていたようだ。一方でウェインは「庭でビールを飲み喫煙しながらパソコンでCDに音楽を落としていた。息子から目を離したのはほんの2、3分だった」と話しており、一瞬でも幼い我が子から目を離すことを危険だとは思っておらず、親としての責任感のなさがうかがえる。
当然のことながらバスシートには「溺死を防ぐため、必ず大人の目の届くところで使用」という注意書きがあるが、ウェインとリサは1歳1か月の我が子を1人で入浴させ階下で寛いでいた。このことから4月24日にウスター刑事法院で行われた裁判で、ジョナス・ハンキン判事はウェインに4年半の懲役、またリサにも4年の懲役刑を科す判決を下した。
ウエスト・ミッドランズ公訴局のエミリー・レンハム検事は、「浴槽にお湯が張られた状態で乳児が入浴中であることを知っておきながら、両親は監視を怠った。よって日常的にキーアンちゃんをこのように1人で入浴させていたことを示している。避けられたはずの事故であり、全く持って悲劇に他ならない。親として子供を危険から守る義務に欠け、重大な過失行為を犯した責任を取るべきである」とウェインとリサを糾弾した。
英国児童虐待防止協会のスポークスマンは「子供の安全を守る責任を放棄したことにより、悲惨な結末となってしまいました。親は幼い子供を絶対に1人にしてはいけません。」と話している。
出典:http://www.dailyrecord.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)