この動画は閲覧回数が30万回を超え、見た人たちのほとんどがマイクさんとヘザーさんの「行き過ぎた」イタズラを不快に感じ、「子供に対する虐待行為だ」と激しく非難した。「この親は子供にいつもこんな態度だよ」「子供が明らかに怯えてるじゃないか。精神的拷問を与えて何が楽しいんだ」「(投稿して)金のために子供を悪用しているだけじゃないか」といった批判が寄せられる中、500万人のフォロワーを持つカリフォルニア州在住のユーチューバー、フィリップ・デフランコさんがマイクさんとヘザーさんをSNS上で糾弾したことでさらにこの両親への批判に火がついた。
フィリップさんは「マーティンさん一家の他の動画では、父親がコーディー君を強く押して本棚にコーディー君が顔を打ち付け血を出すという場面もあります。こうした暴力行為を虐待と言わずして何というのでしょう。後は児童保護サービスの判断にお任せします」とツイートした。
予想外の猛批判を受けたマイクさんは最初、「批判コメントをする人は全部ブロックした。ユーモアのわからない人が多いようだ」とまるで開き直りともとれる発言をしている。マイクさんとヘザーさんが「アンタたちはこのイタズラがトラウマになっているのかい」と訊ねると、4人の子供たちは「ううん、ただの冗談だと思ってる」と言い、9歳のコーディー君は「『トラウマ』の意味はわからないけど、トラウマにはなっていないよ」と答えている。
しかし動画がきっかけで世間からの怒りを買い、マーティンさん一家は現在、YouTubeアカウントとFacebookを削除している。一家のツイッターには「その後、家族で話し合いを持ちました。世間からの批判コメントも読み返しました。多くの人を不快にさせたことを謝罪します。今後許されるのであればまた動画を投稿したいが、その時には別の方向性を考えて改善するようにします」と投稿した。
マイクさんとヘザーさんは「ウチの家族はいつも仲が良く、決してこれは児童虐待ではない。動画も単なるフェイクだ」と主張している。一方、イタズラ動画がバッシングの対象になったことで、「事態を大げさに捉えて拡散したフィリップさんは何ということをしてくれたのだ。子供たちは外出さえもままならず、私たち一家は死への脅迫さえも受ける日々を過ごしている」とフィリップさんを批判している。これに対してフィリップさんは「自分たちが投稿した動画なのだから、親に責任があるのは当然のこと」と述べている。
マーティンさん一家のこうしたイタズラを「大げさに捉える方がおかしい」と擁護するファンもいるようだが、やはり多くの人が「親は子供の前でこんな風に暴言を吐くべきではない。暴力を振るっていなくとも言葉の虐待は大いに存在する」「子供を恐怖に陥れる親なんて、親の資格などない」「フェイクとかジョークでは済まされないレベルだ」という声を寄せており、当分マイクさんとヘザーさんへの批判は止みそうにない。
出典:http://www.dailyrecord.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)