1週間にわたり深刻な悪天候に見舞われ、猛烈な竜巻がいくつも発生していたアメリカ南東部。これに巻き込まれなんとも恐ろしい体験したのは、チャールゼッタ・ウィリアムズさんという75歳の女性とその息子であった。今月21日午後5時頃、竜巻がテキサス州北東部スミスランドの自宅に向かって急接近していることをニュースで知った彼女は、息子とともにバスルームに避難。2人でバスタブに身を潜めたそうだ。
しかし襲ったものはすべて破壊し、なぎ倒し、巻き上げるのが竜巻のパワーのすさまじさである。竜巻は彼らの自宅の屋根を壊すと2人はバスタブごと巻き上げられてしまった。死をも覚悟したウィリアムズさんであったが、彼女の目に次に飛び込んできたのは200ヤード(約183メートル)先の見慣れた林。そこに放り出されてやっと「生き延びられた」と実感できたそうだ。
竜巻に関する恐ろしいニュースは世界各地からたびたび飛び込んでくる。中国・甘粛省酒泉市では突然の竜巻が小学校の校庭を襲い、少年が巻き上げられて4.6メートルの高さから地面に体を叩きつけられ頭部を負傷。そしてスウェーデンでは竜巻がプールを襲い、テントが100メートルも巻き上がったことが伝えられた。
地震ほどではないにせよ、予知がなかなか難しいという竜巻。しかし米サイエンス誌『カレントバイオロジー(Current Biology)』によれば、低周波音に対する優れた聴力を持つスズメ目の「キンバネアメリカムシクイ(英名:Golden-winged Warbler)」はその到来を24時間以上も前に察知し、しかるべき方向に飛んで避難する能力を持つそうだ。
出典:http://wsfl.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)