エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】吉本実憂19歳 “You”が投票する理由に「世界と日本のギャップ」実感

全日本国民的美少女コンテスト2012でグランプリをとり、次世代ユニットX21のリーダーとなった吉本実憂。19歳の彼女は夏の参院選で投票権を持つことから池上彰が選挙について解説する番組に出演した。彼女自身がマイクを手に東京・浅草で外国の人々に「Youはどうして選挙に行くの?」とインタビューする場面もあった。

7月3日に放送された『池上彰の選挙に行こう!~参院選ライブ1週間前SP~』(テレビ東京)では、それまで富裕層など一部の男性しか選挙権がなかった日本で1928年(昭和3年)に25歳以上の男性全員による最初の国政選挙が行われた時のエピソードが紹介された。高知県の鵜来島で漁師たちが不在者投票をしようと船で投票所のある沖ノ島へ向かうが、2月の荒波で船が近づけず「日本中の男らが選挙に行くのに、海の男がこんな風くらいで負けられるか」と着物を脱いで総勢50人がふんどし一丁で海へ飛び込んだ。

投票所では悪天候のなか誰も来ないだろうと思っているところへ裸の男たちがぞろぞろと現れ驚く。「何だお前らは!?」と気色ばむが理由を聞くと「この寒い中を泳いできたのか!」「その根性あっぱれ」と快く投票させてくれた。男たちは不在者登場を済ませるとまた裸で船まで泳いだという。このときの投票率は80.33%で、選挙権を得たことがいかに大事だったかを語るデータだ。しかしまだ女性に投票権はなかった。1946年(昭和21年)の普通選挙でようやく20歳以上の男女が投票権を持つ。

70年前、日本で初めて女性が参加できる選挙で投票した大正9年生まれで現在96歳の女性、合唱教室に通うお元気な秋枝さんはVTRで「選挙権が与えられてから、日本にいる限りは一度も棄権したことがありません。そのくらい選挙権は貴重なものだと思うし、一人前の人間としての権利だと思ってます」「選挙は義務だというが権利だと思う。せっかく与えられた権利をむざむざ捨てるのはもったいない話だ」と力を込めて話す。

これまでに70回以上投票してきた彼女は、18歳から投票権を得る時代となったことを「若い人たちに期待をかけます。古い固定観念に縛られないで、もっと自由に投票したらいいと思う。彼らが本気になって、もっと社会とか政治のことを見だしたら日本はどんどん良くなると思ってる」と前向きに受け止めていた。

そんな若者の1人である吉本実憂は秋枝さんの言葉に身が引き締まる思いだろう、初めての投票となる夏の参院選に向けて「責任感と同時に不安もあるが、自分の国のことなのでよく考えてしたい」と神妙に答える。その彼女が浅草寺あたりで見かけた海外の人々に「どうして選挙に行くの?」とインタビューを試みた。世界では投票率が80%以上の国もたくさんあり、選挙への考えも違うことが分かってくる。

スウェーデン(投票率85%)から来日して早稲田大学に通う留学生の女性は「自分の投票は大事だと思っているから行きます。大事だからこそ何も知らずに行くのではなく、いろいろな情報を得てから行くべき」と答えてくれた。オーストラリア(93%)の観光客と思われる男性2人は選挙に行かなかったら2000円の罰金があるという。しかしそれが理由で行くのではないらしい。「投票センターは小学校や中学校にあり、たまにバーベキューとか行う」「日本ではやらないのか? やった方がいいよ、バーベキュー!」と選挙を楽しんでいる感じだ。

かと思えば、デンマーク(87%)の若い男性は、ある時大事な用事があり選挙に行けなかった。すると交際中の彼女から「選挙に行ったの?」と聞かれ、行っていないと答えたところ大喧嘩となったそうだ。投票しないと「2人の未来・国に興味がない人」と見られるからで、男性は「本当に、あと少しで別れそうになった」と首を振る。彼も「それぐらいデンマークにとって大事なこと」だと理解しているだけに思い出すだけで辛いのだろう。

インタビューを終えて吉本実憂は「投票率やいろいろ学ぶ点があり、世界と日本のギャップにびっくりしました」と感想を語る。池上彰によるとデンマークは罰金がないのに投票率は高く、デンマークの大学生に聞いたところ「投票に行くのが当たり前。夜に皆で集まって選挙特番を見て盛り上がる」のだとか。それを聞いた大江麻理子アナウンサーは「日本も選挙投票率が上がれば視聴率も上がることになるかも!」とテレ東の参院選特番に期待して「そっちですか?」と池上を呆れさせていた。

出典:http://ameblo.jp/miyu-yoshimoto
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)