BABYMETALについてアメリカで最も権威のある音楽チャート・Billboard(ビルボード)の公式HPで長文の評論が掲載された。プロデューサーのコバメタルこと小林啓や東京に詳しいライター・Patrick St. Michelの言葉を参考にしたもので、海外から見たBABYMETALのイメージがよく分かる。
5月23日、『Billboard』にて「How Japanese Phenoms Babymetal Were Made in Pop’s Image」というタイトルでリポートが公開された。直訳すると「日本の天才、BABYMETALはポップイメージのなかでどのように作られたか」となる。
今年の4月にBABYMETALのニューアルバム『METAL RESISTANCE』が“Billboard Top 200 Albums”で初登場39位を記録したことや、アメリカCBSの人気番組“The Late Show With Stephen Colbert”にて『ギミチョコ!!』を披露したことに触れている。また、“Key Kobayashi(小林啓)”の発言から「ビジュアル面ではバックバンドのフェイスペインティングまでこだわり、楽曲作や編曲するチームにミュージシャンまで皆が本気でメタルミュージックに取り組む」姿勢を解説した。
ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュやロブ・ゾンビら本場アメリカのヘヴィメタル・ミュージシャンもBABYMETALには「かつて見たことがない」と驚いた。“Key Kobayashi”は同じ事務所のONE OK ROCKやPerfumeなどに比べてBABYMETALは「日本の外」でいかに活動するかを考えているところに違いがあるという。
東京を拠点にして日本の音楽や文化を伝えるジャーナリスト・Patrick St. Michelは、YouTubeからヒットして人気が爆発したBABYMETALのプロモーションのやり方「the Babymetal strategy」(BABYMETAL戦略)を他の日本のアーティストやレーベルがどのように試みるか関心を持つ。
ロサンゼルスを拠点にロックのプロモーターやプロデューサーをしているDanny Wimmerは、2012年にオーストラリアのポップ・ロックバンド“5 Seconds of Summer”が現れ、2015年には“BABYMETAL”が出てきたことに注目する。さらに従来の常識に抗うものを探しており「There’s something happening(何かが起こる)」と期待していた。世界のマーケティングは次の“BABYMETAL”を待っているのだ。
ビルボードでこのような趣旨のレポートが掲載され、BABYMETALが海外でアーティストとして高く評価されていることが改めて実感された。日本での評価の方がむしろ遅れているのかもしれない。
出典:https://twitter.com/billboard
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)