全国ツアー『星野源 LIVE TOUR 2016 “YELLOW VOYAGE”』ではおよそ10万人を動員した星野源。『NEWS ZERO』のインタビューではこれまでのライブとは全く違う感覚だったと明かしている。ステージで彼は何度も「楽しい」を口にしており、そうした意味でも大成功を収めたツアーになった。
4月13日のニュース番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)で星野源を取り上げた。ライブの本番前に楽屋から姿を見せなかった彼はイスに座ってじっとしていたという。ステージ裏で円陣を組む時にも皆で手を重ねて「オーッ!」と気合を入れるのは苦手で、「そこがマックスになってしまい、歌っていると“帰りたい”、“疲れたな”と思ってしまう」そうだ。そのため、大きな円陣の中に立って「最終日ではございますが、いつも通りにやりましょう」と冷静に話し「今日はよろしくお願いします~」と頭を下げて、サポートメンバーから拍手が起きるという彼らしい自然体な感じだった。
今回のツアーではステージで生き生きしたパフォーマンスを繰り広げ、「めちゃくちゃ楽しいっ」「ホント楽しい!」と“楽しい”を連発していた。彼はその理由について曲作りの変化が大きく影響しているという。2012年12月にくも膜下出血で緊急入院した彼は手術後の痛みと闘う日々を送っていた。やがて「ずっと自分と向き合っていると、もう自分は十分だからいいやと人に会いたくなった」ことで曲作りのスタンスが、自分の思いを伝えることから「あなたの話をきかせて?」に変わっていく。また、このツアーではハンドマイクを多用してこれまでよりも自由に動けるよう工夫しており、それも手伝って「楽しい」が止まらなかったようだ。
そんな星野源は将来について問われると「実はかなり欲深い」と切り出し、年をとって死にそうになっても「あれやりたい」「これやりたい」と言っているのが理想だと語る。思えば、俳優としても活躍する彼がレギュラー出演するNHKのバラエティ番組『LIFE!~人生に捧げるコント~』の新シリーズで新キャラクター“うそ太郎”に挑戦しているが、人気キャラクター“鉄仮面テツオ”とは対照的な弾けた演技で笑わせた。
自然体で「欲深い」自分を表現し続ける星野源は、まだその魅力の片鱗しか見せていないのではないか。次は何をやってくれるのか楽しみである。
出典:https://twitter.com/gen_senden
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)