3月24日の情報番組のトップニュースは各局、今夏の参院選東京選挙区に自民党から出馬が噂される乙武洋匡氏の不倫問題であった。皮肉なことに、乙武氏は2月14日放送の『ワイドナショー』で“育休不倫”と騒がれ議員辞職した宮崎謙介氏についてコメントを求められていたのである。
2月14日に放送された『ワイドナショー』は、宮崎謙介氏が記者会見で議員辞職を表明したことがトップニュースだった。レギュラーコメンテーターの松本人志(ダウンタウン)をはじめ、ゲストの赤江珠緒やヒロミらは冒頭から積極的にこの話題について発言していたが、乙武洋匡氏はMCの東野幸治から「どうですか?」と促されてようやく口を開いた。
「個人的な価値観としては」と前置きし、「政治家のプライベートはどうであっても良い」とゆっくりと話し出した乙武氏。「政治家として仕事をしてくれれば良い」との考えは、他の出演者も同じだった。だが宮崎元議員に関しては「これまで宣言してきたことと、本人がやってしまったことは辻褄が合わない」「ちゃぶ台をひっくり返すようなことだったので、ちょっと擁護しづらい」と乙武氏は語っている。そして宮崎元議員のプライベートに非難される点はあっても、男性の育児休暇を推進する活動に悪影響があってはならないと強調していた。
宮崎元議員の記者会見をスタジオで見ながら、彼は出演者の見解に耳を傾けていたはずだ。自身の不倫問題については24日、主要メディア宛に謝罪FAXを送っている。不倫を認めこれを許してくれた妻に対する感謝の気持ちや、今後は家族のために真っ当な夫・父親になりたいという決意が綴られていた。注目すべき点は夫婦連名ではなく、妻の仁美さんの名前でも「私にも責任がある」との謝罪文が送られてきたことである。果たしてこのFAXで、騒ぎは収まるのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 みやび)