アイドルグループ「Rev. from DVL」のメンバーとしても活躍する橋本環奈が、自身が主演した角川映画40周年記念作品『セーラー服と機関銃 -卒業-』(3月5日全国公開)初日舞台挨拶に登壇した。ともに福岡出身の共演者・武田鉄矢から愛ある言葉が贈られた。
5日、都内劇場で開催された初日舞台挨拶に、ブラックのミニドレスを着た橋本環奈とほかのキャストや監督が登場すると、客席を埋めた観客が声援や“環”の文字が入ったうちわを振って出迎えた。橋本は「昨日は緊張して全然眠れず、温かい拍手をいただいてほっとしましたし、落ち着きました」といつもの愛らしい笑顔を見せた。
同作は橋本にとって映画初主演作となるが、前田弘二監督は「初めて会ったときに(橋本から)“アイドルが演じたらこの程度かと絶対に思われたくありません。全力で挑みますのでよろしくお願します”と言われました。それに応えなくてはいけないのが、プレッシャーでした」と橋本の並々ならぬ意気込みに圧倒されていたことを明かした。
そんな橋本を見守っていた両親からサプライズで手紙が届いていることを知り、橋本は「こういうのって前もって教えてもらえるものじゃないんですか?」と驚き、神妙に両親の言葉に聞き入った。「環奈へ」で始まるその手紙は「映画の主演、しかも『セーラー服と機関銃』ということで、とても嬉しかったけど、大役が務まるのかと心配でもありました。親としては何もしてあげられない中、プレッシャーに押しつぶされないようにと願うばかりでした」と娘を気遣い、「撮影中は一度も弱音や愚痴も吐かず、親としても周りのみなさんへの感謝の気持ちでいっぱいでした」と親心をにじませ、最後には「これからもずっと応援してるよ。父母より」というエールで締めくくられていた。橋本は「この仕事をしたいと言ったときも反対せずに一番応援してくれたのは両親だった。本当にありがたいなと思います」と若干目をうるませながら感謝した。
「金八先生~!」と声援が飛ぶ中、目高組若頭を演じた武田鉄矢は「主役の橋本環奈は同郷の福岡出身で、生まれた町を聞いただけでこの子の町の情景が浮かんでくる」と故郷・福岡に思いを馳せ、「悔しいのは、撮影が終わると(橋本が)博多に帰ること。福岡と東京がすごく近いんですよ。昔は博多に帰るのは命をかけた大冒険だった」と自身の経験を振り返り、「冷たく言うけど、東京で生きていく決心をどこかでしないと、一人前になれないような気がするんだ。九州の人がみんな経験した寂しさの中から自分のクリエイティブを刺激していく。それを環奈さんにはたどって欲しいな」と実感のこもったはなむけの言葉を贈った。
登壇者や両親の手紙の“愛ある言葉”を真剣に聞いていた橋本は「私は映画が、女優というお仕事が大好きになりました。本日、(役名)星泉を卒業します」と晴れ晴れと宣言、さらなる活躍を誓った。
なお、安藤政信は体調不良により欠席、「本日は会場に伺えずに申し訳ない。共演者やスタッフとベストを尽くした作品です。観てくれてありがとう」とコメントを寄せた。なお、舞台挨拶には長谷川博己、大野拓朗、宇野祥平も登壇した。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)