とんねるず・木梨憲武と1994年に結婚後、二男一女の母となっても女優として映画・ドラマ・CMで活動し続ける安田成美。彼女が日本語吹き替えを担当したディズニー/ピクサー映画の記者会見に登壇した。声で自身の子ども役を演じた石川樹と親子のように微笑む場面もあった。
4日、映画『アーロと少年』(3月12日公開)来日記者会見が都内にて開催され、主人公の弱虫の恐竜・アーロのママの声を演じた安田成美が、来日したピーター・ソーン監督らとともに出席した。
ピクサー史上アジア系で初の監督となるソーン監督は今回で来日4度目。「I love Japan!」と親日家ぶりを見せた監督は、「宮崎駿監督、黒澤明監督、小津安二郎監督…。自然に対するリスペクトという部分で影響を受けています」とこれまでの日本映画との関わりについて明かした。かつてその宮崎監督の作品『風の谷のナウシカ』のイメージガールに選ばれ、主題歌も歌い一躍有名になったのが、安田成美である。
ステージに登場した安田は「大きな心で子供と家族を見守る優しいママを演じました」と挨拶。ソーン監督には「お会いしたかったです! 本当にもうあまりにも素晴らしい作品なのでどんなディレクターの方かなと。その脳みそと温かいハートがこの中に入っているのかと思って、今日はお会いできてとても嬉しいです」と長年思い続けた愛しい人に会ったかのように顔をほころばせた。
同作は、地球に隕石が衝突せず恐竜が絶滅していない世界で、恐竜のアーロと少年・スポットの「初めての友だち」「初めての冒険」を壮大で美しい映像で描くアドベンチャー・ファンタジー。
同作のテーマに絡めて「友情のために大事なこと」を聞かれた安田は「まずは信じること。それと相手の人を尊重すること」と回答した。Tレックス一家の弟・ナッシュ役の八嶋智人は「(相手を)許したり信頼するのは、自己肯定から始まると思うんですね。自分をちゃんと認めることで他の人のこともお互いに尊重し合えるようになる」と熱く語った。
会見では“初とも”の証として、恐竜の卵の形をした“友チョコ”が、日本語吹き替えキャストから、監督とプロデューサーのデニス・リーム氏に贈られた。卵の中からはアーロとスポットが出現。プレゼントに喜んだ監督は日本語キャストひとりひとりとしっかりと友情の握手を交わした。そして安田が英語で「私たちと友達になっていただけますか?」と問いかけると、監督が「Yes!」と即答、リーム氏が「ぜひ今度ピクサーにも遊びに来てください。特別にご招待します」と誘いかけ、ママ役の安田とアーロ役の子役・石川樹は嬉しそうに顔を見合わせて笑った。続けて行われたフォトセッションでは、安田が石川を後ろからハグ、この日とびきりの笑顔を見せていた。
会見には他にTレックス一家の父親・ブッチ役の松重豊、姉・ラムジー役の片桐はいりも登壇した。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)