映画『ジャックと天空の巨人』がテレビで放送され、ツイッターでは視聴者からの感想が飛び交っている。「ジャックと豆の木ってこんな話だっけ?」という内容が多く、童話のイメージで見てしまい「リアル過ぎて怖い」「グロい」「夢に出た」とショックを受けた人が少なくない。さらに多いのが「完全に進撃の巨人」という趣旨のつぶやきだった。
映画『ジャックと天空の巨人』はアメリカのファンタジー・冒険作品で、日本では2013年3月22日から劇場で公開された。吹替え版ではジャック(ニコラス・ホルト)の声をウエンツ瑛士、イザベル姫(エレノア・トムリンソン)を平愛梨が務めたほか、巨人たちの声をゴリ(ガレッジセール)や千原せいじ(千原兄弟)、真栄田賢(スリムクラブ)、博多華丸(博多華丸・大吉)、山里亮太(南海キャンディーズ)らが演じて話題となった。
2016年1月29日に『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)で地上波初放送されると、イギリスの童話で有名な『ジャックと豆の木』を映画化したものだと思った人もいたが、実はその童話と民話『巨人退治のジャック』を基にブライアン・シンガー監督が撮った作品である。そのためツイッターでは「ジャックと豆の木ってこんな怖かったけ」「ぐろいわあ」とつぶやかれ、「どんな話だっけ? ジャックが巨人を駆逐する話?」「ジャックと豆の木の実写版、ほぼ進撃の巨人でドン引き…怖すぎ」と感じた人も出ている。
諫山創さんによる日本の漫画『進撃の巨人』は2009年9月9日に『別冊少年マガジン』で連載を開始、2013年4月からテレビアニメが放送された。原作漫画は『ジャックと天空の巨人』の公開よりも3年以上先に描かれた。ブライアン・シンガー監督が『進撃の巨人』を参考にしたかは不明だが、巨人が人間を持ち上げるシーンなどは同じような雰囲気だ。
『スタンリー@金曜ロードSHOW! 公式(kinro_ntv)ツイッター』によると、映画『ジャックと天空の巨人』では巨人の身長を人間の約4倍となる約7.5mに設定したという。試行錯誤した末に「小さいと威圧感が薄れ、大きすぎると人間と絡むシーンが不自然になる」とそのサイズに決定したそうだ。そうした苦心を考えると、『進撃の巨人』のようなイメージになったのは偶然かもしれない。
ところで、巨人ファムの声を吹替えたのは山里亮太だが、ファムの顔から間寛平を連想したのは記者だけではないようだ。
出典:https://twitter.com/kinro_ntv
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)