女優・常盤貴子と俳優・北村一輝が共演するドラマ『ビューティフル・スロー・ライフ』が、クリスマスイヴの24日22時からNHK総合テレビで放送される。それに先立って同ドラマの記者会見とトークショーが22日、都内にて開催された。以前、大河ドラマで共演した2人がその役柄を絡めて今回の撮影を振り返り、息の合ったところを見せた。
同作は、ある夫婦の半生を49分間にぎゅっと凝縮し、フルオーケストラの演奏に合わせて描く単発ドラマ。トークショーの前に行われた会見では、劇団の看板女優「彼女」を演じる常盤貴子が「舞台女優という設定だったので、すごいプレッシャーがありました。日本中の演劇関係者には見てほしくない。24日は皆さんどこかに出かけてください(笑)」とまさかの「見ないで」発言。「(演劇の)名作をかいつまんで(劇中で)やらせていただいているので、恥ずかしいかぎりなんですけど」と謙遜した。
「彼女」の夫となる小道具係「彼」を演じる北村一輝とは以前に大河ドラマ『天地人』で共演した間柄。その当時の役のまま常盤は「私の中では(北村さんは)殿なんですね。テレビで見ても“あ、殿、頑張っていらっしゃる”って。位(くらい)が違う人間なので、ずっとそのままなんですよね。大河ドラマで一年間その状況で過ごすので変えられない」と自身の中ではすっかり北村が“殿”として定着したことを明かし、「久しぶりにお会いした殿は、笑顔がかわいくて優しくて、とても幸せな時間でした」と嬉しそうに微笑んだ。
一方、「殿」と呼ばれた北村は、「僕はひとつ夢が叶った。大河ドラマでは家臣に(常盤を)とられ失恋したんです。やっとカップルになれた」と時を経て実った恋に感慨深げ。さらに今回のドラマが自分にとって最初の恋愛ドラマだと言う北村は「(NHKの番組)『スタジオパーク』で“僕は恋愛ドラマをやったことがない”と大きな声で言ったら本当に話が来まして。数々の“恋愛ドラマの女王”にここは胸を借りて頑張ろうと」と常盤を「女王」とリスペクトし、恋愛ドラマによく見られる砂浜をカップルで追いかけるシーンを演じて「恋愛ドラマって大変だな」とぼやいていた。
トークショーでは、この日招待された90組のカップルが、ツリーやリースがあちこちに飾られたクリスマスムードたっぷりの会場で、出演者らの制作裏話に真剣に聞き入り、ときに笑い声をあげ、一足早いクリスマスイベントを楽しんだ。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)