お笑いコンビ博多華丸・大吉での漫才芸はもちろん、最近ではバラエティでの率直なもの言いや的確なツッコミでも人気の博多大吉。飄々とした雰囲気や偉ぶらない控えめな彼だが、その態度は舞台裏でも変わらないという。吉本の後輩芸人であるウーマンラッシュアワーの村本大輔が、自身のラジオ番組で大吉の男前な行動を証言した。
今月2日深夜に放送された『ウーマンラッシュアワー村本大輔のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の中で、過酷だった地方営業について語った村本。その日は山形県内での営業だったそうだが、空港から会場までの約2時間「まるでルパン三世が逃げる時に乗るような」小さな車で寿司詰め状態だったという。
同乗していたのは、同じく吉本所属のパンクブーブーやトータルテンボス、博多華丸・大吉、そしてウーマンラッシュアワーである。そのうち喫煙者がタバコを吸い始め、吸わない村本はかなりしんどい状態で現地入りしたそうだ。
そんな状況に苦言を呈したのが博多大吉だ。会場に着いた後に吉本の“一番偉い担当者”の元へ行き「アレはさすがにダメだと思います」と直談判したのだ。「あんなキツイバスで、このまま気持ちよく舞台を迎えられません」「みんな車酔いして、みんな背中や腰が痛くなっている状態で最高のパフォーマンスを発揮できません」と訴え、そのおかげで営業後はゆとりある車で帰ることができたという。
大吉のカッコいい点について、村本は「サッと行ってサッと言う(ところ)」と説明している。他の先輩ならば「ちょっと俺言ってくるわ」とアピールしてから行くのが普通だそうで、村本自身も「僕の場合は“言ったったわ”みたいな(アピールをすると思う)」と語っているが、大吉は芸人に何も言わずに担当者の元に行ったという。そんな大吉の姿に、村本は「九州男児のカッコいいところを見た」といたく感動したそうだ。
ひけらかさない優しさで後輩芸人を感動させた大吉。かつて村本はテレビ番組で大吉に関して「怖くて厳しい」「気を遣うオッサン」と暴露していたが、自らも周囲に気を遣い、厳しく接する姿が大吉の慕われる理由なのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)