音楽特番『ベストアーティスト2015』の生放送中にKAT-TUNの田口淳之介が来春脱退する意志を明かした。司会の櫻井翔は同じジャニーズとして田口やメンバーの気持ちが痛いほど分かるのだろう。彼は言葉を選んでKAT-TUNが落ち着いてパフォーマンスできるようにフォローした。ファンならずとも驚く電撃発表があったものの、櫻井をはじめ出演したジャニーズたちによる、そんな空気を吹き飛ばすかのようなパフォーマンスが印象的だった。
日テレ系音楽の祭典『ベストアーティスト2015』が11月24日、およそ4時間にわたり生放送された。数々のアーティストが登場するステージ進行は、EXILE TRIBEやAKB48グループ、そしてジャニーズを軸として組まれていた。なかでもジャニーズはTOKIO、KinKi Kids、V6、嵐、タッキー&翼、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、ジャニーズWESTという10組51人がオリジナルステージに加えて“ジャニーズLOVEメドレー2015”を披露して盛り上げた。
他にも、V6がパフォーマンスの最後に揃ってバク転をキメると櫻井翔が声にこそ出さないが“すごい”という口を見せて驚き、『愛なんだ』ではバックダンサーを務めた頃の血が騒ぎ司会を忘れて振り付けを踊るなどパフォーマンス以外でも楽しませてくれた。
ツイッターでは「櫻井くん、本当にV6チルドレンなんだね…全てにおいてニコニコしてて母性本能くすぐられた」や「生放送中にサラッと嵐 櫻井翔のお尻を触るV6 岡田准一が可愛い」などのつぶやきもあった。そしてそんな彼に「どうしても暗くなってしまう雰囲気の中、笑顔で司会し続けた櫻井って偉大だな」と感じた人も多かっただろう。
後半で登場したTOKIOも存在感を見せ付けた。スペシャルライブでは『AMBITIOUS JAPAN!』と『東京ドライブ』を披露。曲間に彼らの冠番組『ザ!鉄腕!DASH!!』の20周年企画で17年前に行った“阪神電車ジェットカーvsTOKIO”に再挑戦したことを聞かれると、長瀬智也は「安心してください! 勝ちましたよ」と笑わせ、国分太一も「年を取りましたよね、でも、電車に勝つというのはやっぱり嬉しい」と笑顔で答える。
そして、ファンへの言葉を求められたリーダーの城島茂が「我々メンバー一同、これからもバリバリのアイドルとして、本業に、農業に全力でダッシュしていきたい所存であります!」と演説のように語る。大拍手が沸くなか、長瀬の「37歳以上、45歳未満の男たちが歌うぜー!」という掛け声で『東京ドライブ』の演奏が始まり、まるでTOKIOのライブ会場のような空気を作り出していた。
トリは嵐によるスペシャルメドレーで盛大に幕を閉じた『ベストアーティスト2015』。KAT-TUNを励ますかのようにパフォーマンスやMCに徹したジャニーズの結束力が感じられる音楽の祭典となった。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)