鉄ドル(鉄道アイドル)として知られる木村裕子が、11月29日に国内鉄道全線約2万8千キロの完全乗車を達成した。彼女はブログで「結婚式の花嫁ってこんな感じなんだろうなぁ」と喜びを綴っている。また、平成筑豊鉄道やJTB時刻表編集部そしてファンからの様々なプレゼントに感激していた。
木村裕子は中学時代に西川貴教(T.M.Revolution)の自伝を読んで感動したという。高校を卒業してシステムエンジニア(SE)として働きながら、HPを立ち上げてネットアイドルとして活動したのもその頃の影響があったからだろう。地元・名古屋や大阪でモデルやキャンペーンガールを続け、やがてジェイアール東海パッセンジャーズ(JRCP)に応募して在来線の車内販売員となり、子どもの頃から好きだった鉄道への思いが強くなってきた。
2005年に上京すると、芸能事務所のオーディションを受けて所属。「鉄ドル木村裕子」として撮影会イベントを行うまでになった。その後フリーとなり、2008年6月1日からオフィス北野に所属したりと紆余曲折ありながらも鉄ドルとして活動を続けている。そんな彼女が8年前から自費で全線制覇に挑戦。2013年にはJRの全線乗車を果たし、今回は国内鉄道全線制覇を成し遂げた。
『木村裕子オフィシャルブログ 鉄ヲタだって人間だぁ!』によると、「JR・私鉄・ケーブル、プライベートで乗った場合のみ換算、平成筑豊鉄道赤駅での日本全線完乗ゴール」となった。その気持ちは「すーっごく幸せ満タン過ぎて、結婚式の花嫁ってこんな感じなんだろうなぁ(笑)という感じでした」という。
平成筑豊鉄道から“完乗達成号証明プレート”を贈られ「今後この車両にはずーっと付けてて下さるそうなのでぜひ乗った際はチェックして下さいね」と感激すれば、JTB時刻表編集部からは“特別時刻表とブックカバー”を頂いた。また、運転士さんからは「“チロルチョコ工場のアウトレット行きたいけど営業時間に間に合わなくて”って言ってたから代わりに行ってきたよ~」とチロルチョコ大量詰め合わせのプレゼントも。さらに、鉄道ファンから“完乗証明表彰式”が行われたりと皆から祝福されて、感動のあまり取材で話す言葉が時おり詰まったほどだ。
「色んな思い出が詰まった8年間。一番初めのスタート乗り鉄は1人だったのに、ゴールはこんなにたくさんの方と一緒に乗り鉄出来るなんて思ってもいなかったです」と振り返る鉄道ドル・木村裕子。「人付き合いが極度に下手で、人間が信じれなかった私を救ってくれたのは関わってくれた皆さんのおかげ」だと感謝すると「ここからは、いままで頂いた持ちきれない程の幸せや愛情や気持ちを次の方へ渡す側になりたいです」と新たな目標へ向けてスタートを誓った。
※画像は『木村裕子オフィシャルブログ 鉄ヲタだって人間だぁ!』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)