教育評論家の尾木直樹氏が、ブログでいじめを苦に自殺した家族のある現状を明かしている。子どもの死因を自殺であることを親が伏せるケースでは、地域での人間関係が影響していることがあるという。
2014年秋、仙台市内の中学1年生だった男子がいじめを苦に自殺していた。その当時、学校側による在校生や保護者への説明も一切無かったばかりか、クラスメートらに「彼は転校した」と虚偽の報告をしていた疑いがあることが、今年8月に明らかになった。市教委は「遺族の気持ちに寄り添うべく」の対応だったと説明。この仙台市のケースでは、後に亡くなった男子生徒の父親が自殺を伏せた理由について、他人からのいわれなき中傷やマスコミから「残された家族を守るため」だったとインタビューで話している。
11月7日の『尾木直樹(尾木ママ)オフィシャルブログ「オギ☆ブロ」』では、子どもがいじめを苦にして自殺した際「突然死」や「病死」と扱われる理由の一つに、“地域の人間関係”を挙げている。
尾木ママによると、いじめの加害者が地域のボスであったり、地域が極めて“閉鎖的”あるいは“人権感覚が弱い”と被害者側の家族が「村の恥さらし」と集中攻撃されたり無視される場合があるという。悲しいことだが、決して珍しくはない出来事だそうだ。
この日のコメント欄にも「(どこの話とかは、言えませんが)まわりがサポートどころか、村八分にしてしまう」「とても信じがたい話ですが確かにあります」と、実際に心当たりがある保護者からの意見が書き込まれている。
※画像は『尾木直樹(尾木ママ)オフィシャルブログ「オギ☆ブロ」』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 みやび)