いつの時代も高校生を悩ます問題の一つに、“受験生の恋愛”がある。目指す大学がどこであっても“受験生は勉強に集中するのが当たり前”と考える母親が多いのは、自分が通ってきた道だからこそのアドバイスなのだろうか。
9月18日に放送された『ノンストップ!』(フジテレビ系)でのことだ。3人の息子の勉強を幼児期からサポートし、日本最難関と言われる東京大学理科III類(医学部)に入学させた母親は、電話インタビューで「受験に恋愛は無駄だ」と言い切った。彼女と電話で話したり、時々でもデートに出かければ5~6時間は費やしてしまう。それを積み上げていくと物凄い時間になり、限られた勉強の時間が大幅に削られることとなる。“恋愛は否定しないが、それは受験が終わってから”というこの母親の持論を、頭から否定できた出演者はいなかった。
だが、小学生の女の子を持つタレントの千秋は、東大を目指すくらいの子であれば恋愛にのめり込む暇は無いかもしれないと前置きしながら、「10代の恋愛も良い経験の一つだと思っているので、自分の子にはどう言って良いかわからない」と困惑している様子であった。
岩手県の進学校から横浜国立大学へ進んだ福田萌は、失恋がバネとなり勉強に集中できたと語る。彼女は高校2年の時、先輩に告白するも受験を理由に交際を断られた。その後、先輩が志望校に合格したことを知ると“絶対に彼より、少しでも偏差値が上の大学に入ってやる!”と心に決め、ひたすら勉強に打ち込んだという。その努力が実り、福田曰く「執念」で志望大学の合格を勝ち取ったそうだ。
「スポーツも同じ」だと話すのは、元プロ野球選手の元木大介である。やらなくてはならない時に集中できなければ結果を残せないと自覚し、とにかく頭の中はいつも野球のことでいっぱい。練習の時間を削ってまで、女の子と交際することなど考えられなかったらしい。
また社会人になっても恋愛で一喜一憂し、それが仕事に影響する人もいる。同番組のMC・設楽統(バナナマン)によると、恋人と上手くいかなくなって仕事が手につかず、ダメダメになっている男性は珍しくないという。恋愛に振り回されるのは、思春期の若者だけでないのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)