ファミリーコンピュータのゲームソフト『スーパーマリオブラザーズ』に使用される楽曲を女性ピアニストが演奏する動画が公開され、世界中から反響を呼んでいる。本格的な演奏にはゲーム音楽へのリスペクトが込められており、先日他界した任天堂の岩田聡社長へのメッセージも伝えられた。
ロシア生まれのクラシック音楽家、Sonya Belousovaさんがファミコンのコントローラのようなイスに座って、NES(海外版ファミコン)型のピアノで弾くのは『スーパーマリオブラザーズ』で耳にしたことのあるBGMの数々だ。彼女が素晴らしいピアニストであると同時にファミコンを愛していることが分かり微笑ましい。
演奏後には「In Memory of the Amazing Satoru Iwata」といった任天堂の岩田聡社長を偲ぶメッセージが映し出される上に、ラストシーンは彼女がファミコンを模したピアノに息を吹きかけて終わるという細部まで力が入った作品である。
本作『Super Mario Bros Medley on a NINTENDO PIANO – Sonya Belousova』はYouTubeで7月28日に公開されると、8月6日時点ですでに視聴回数40万回を超えており、さまざまな国の言葉で届いたコメントは600以上にも及ぶ。
インストゥルメンタルバンド・Schroeder-Headz(シュローダーヘッズ)や佐野元春&ザ・コヨーテ・バンドでも活躍するキーボーディストの渡辺シュンスケは、7月27日放送の『ディアフレンズ』(TOKYO FM)に出演した際、音楽にあまり興味が無かった小学生時代に教室のオルガンで『スーパーマリオ』や『ゼビウス』のテーマを弾いていたことを明かしている。ゲーム音楽が与える影響は深いものがあるようだ。
※画像はYouTubeのサムネイル。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)